BMW、貨物輸送における水素エネルギー利用を促進するプロジェクト「H2Haul」をドイツ本国にて開始

BMWグループは、貨物輸送における水素エネルギーの利用を促進する欧州プロジェクト「H2Haul」の一環としてパイロット運用を開始し、ゼロエミッション燃料電池トラック2台を導入したことを発表した。H2Haulプロジェクトの目的は、燃料電池駆動装置を搭載した水素トラックを現実的な条件下でテストし、大量輸送の脱炭素化に果たす水素トラックの重要な役割を調査することにある。

BMWグループは、貨物輸送における水素エネルギーの利用を促進する欧州プロジェクト「H2Haul」の一環としてパイロット運用を開始し、ゼロエミッション燃料電池トラック2台を導入したことを発表した。連続運転を可能にするため、ライプツィヒとホルムゼルトに最新式の水素充填ステーションが2か所建設されている。これらのステーションでは、大量の水素を短時間で充填することが可能であり、これは物流部門における燃料電池トラックの継続的な使用に不可欠となる。

H2Haulプロジェクトの目的は、燃料電池駆動装置を搭載した水素トラックを現実的な条件下でテストし、大量輸送の脱炭素化に果たす水素トラックの重要な役割を調査することにある。この技術の試験は、欧州における燃料電池トラックの商業化への道筋をつけるもので、クリーン・ハイドロジェン・パートナーシップの資金提供により、合計16台のトラックが欧州のさまざまな国々で走行することになる。

包括的なアプローチの一環として、BMW iX5 水素車両のパイロットフリートのグローバルなテストが成功したことを受け、2028年には水素駆動の車両の量産を開始する準備が進められている。量産モデルはBMWの既存の製品ラインナップに統合され、すなわち、BMWは既存のモデルに水素燃料電池駆動システムの追加仕様を追加して提供することとなる。燃料電池技術は電気自動車技術のひとつであるため、BMWグループは、燃料電池技術を、バッテリー式電気自動車(BEV)やプラグインハイブリッド電気自動車(PHEV)、内燃エンジン(ICE)に次ぐ駆動技術として明確に位置づけている。

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