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SeDV(Self-empowerment Driving Vehicle)は、使用者が自分の意志で移動し、行動することをサポートする選択肢の一つとしてマツダが提案する、手動運転装置を搭載したモデルだ。手で直感的に加減速を行う「リング式アクセル」と「レバーブレーキ」が採用され、意のままに操れる手動運転を実現。また、手動運転操作と通常のペダルによる運転操作の選択が簡単に行え、ご友人やご家族と運転を交代するなど、運転システムを切り替えてのドライブも楽しむことができる。
開発においては、プロジェクトメンバーが、福祉施設などの訪問活動を通じて、直接使用者のお声を聞きしながら進められてきた。「より多くのモデルにも展開いただきたい」との使用者の声が集められ、今回、2022年から販売されている「MX-30」に加え、「CX-30」にも新たに設定された。また、車椅子から運転席へのスムーズな乗り降りをサポートする移乗ボードは、標準装備からメーカーオプション設定に変更し、運転席だけではなく、助手席にも取り付けが可能になった。
「Self-empowerment Driving Vehicle(SeDV)」の商品概要
運転システム切り換え機能
友だちやご家族と簡単に運転を交代しながらドライブ
- レバーブレーキを押し込み、ブレーキロックをかけた状態でイグニッションをONにすることで、アクセルリングによる手での操作が可能になる。アクセルペダルでの操作はできなくなり、誤って踏み込む危険を軽減できる。
- フットブレーキを踏んでイグニッションをONにすることで、アクセルペダルによる足での操作が可能になり、アクセルリングでの操作はできなくなる※2。
意のままの走り
意のままに操れる手動運転を実現
- 「リング式アクセル(直感コントロール機能付き)」
押し込むと加速するリング式のアクセルが採用された。アクセルリングの反力に段差が設けられ、加速する感覚をわかり易くする機能を採用し、細やかな操作と定速を維持しやすくすることの両立が可能とされた。両手でステアリングを保持できることでステアリングスイッチの操作もしやすく、また、長時間の運転時には上半身の負担も軽減できる。 - 「レバーブレーキ(押し込み式)」
肩を起点に力を発揮しやすい軌道にレバーが配置された。取り付け場所は、シートスライドへの影響が少ない箇所に取り付けられている。チルト&テレスコピックステアリングと合わせて、適切な運転姿勢と視界視認性が確保されている。 - 「ブレーキサポートボード」
肘をサポートできるボードで、肘を支点に細かな操作のしやすさと安定したブレーキ操作が実現された。
車椅子から運転席へのスムーズな乗り移りをサポート
操作性と安全性を両立した移乗ボード(※メーカーオプション)※3
- 乗り移りの際の体や手を支える面積を確保しつつ、足入れのスペースも確保した形状。
- ワンアクションで折りたたみ可能。
- 万が一の衝突時にも、サイドエアバッグの展開に影響が少ない配置を実現しました。
- 運転席、助手席も設置可能。

装備可能機種 | 標準装備 | メーカー希望小売り価格 (取付費込み) |
CX-30 e-SKYACTIV G2.0※1 |
リング式アクセル | 541,200円 |
レバーブレーキ | ||
ブレーキサポートボード | ||
MX-30※1 | リング式アクセル | 545,200円 |
レバーブレーキ | ||
ブレーキサポートボード |
【注釈】
※1 CX-30 SeDVは「e-SKYACTIV G2.0」のみ設定。「SKYACTIV D1.8」は選択不可。またMX-30 SeDVは「e-SKYACTIV G 2.0」のみ設定。「EV MODEL」、「ROTARY-EV」は設定不可。
※2 レバーブレーキを押し込み、フットブレーキを踏んだ状態でイグニッションをONにした場合は、アクセルリングによる操作になる。
※3 従来のMX-30 SeDVは移乗ボードが標準装備だったが、今回の商品改良で、オプション化された。
※4 「CX-30」、「MX-30」に搭載する、各装備(リング式アクセル、レバーブレーキ、ブレーキサポートボード)は、ワンパッケージで装備・販売するものであり、装備ごとの販売はできない。使用者の要望に合わせて、個別にオプション装備が案内される。個別装備については、別途、費用がかかる。