目次
本契約に基づくHondaの主な取り組み項目
①CI運転支援システムの技術実証実験
ドライブレコーダー型デバイスにCIを組み込んだ「CI運転支援システム」をN-VAN e:に搭載し、公道で検証する技術実証実験が実施される。CIが周辺状況から運転リスクを予測して、そのリスクをドライバーに伝達することで安全行動を促し、ドライバーのリスク見落としによる交通事故を低減することが目指される。
具体的には、ドライブレコーダー型デバイスに内蔵された2つのカメラを用いて、CIが周辺環境の運転リスクを検出するとともに、ドライバーの注視方向を認識し、交通シーンとドライバーの認知状態に応じて、車内に設置したLEDインジケーターでドライバーに対して注意喚起が行われる。
この実験用車両を芳賀町職員の公用車や町内のシェアカーとして活用いただくことで、システムの有用性を検証するとともに、年齢や運転経験などに応じた運転傾向を計測し、高齢者や運転に不慣れな方の事故低減に向けた研究に活用される。
②地図レス協調運転技術の技術実証実験
事前に整備された高精度地図を必要とせず、車両が自ら周辺環境を認識しながら自動走行できる「地図レス協調運転技術」の技術実証実験が開始される。
開始時は、搭乗型のCIマイクロモビリティ「CiKoMa(サイコマ)」に安全監視ドライバーが乗車し、芳賀町の公道にて、時速20km未満の低速域で「地図レス協調運転技術」の技術検証を行うことが計画されている。さらにその後は、N-VAN e:に「地図レス協調運転技術」を搭載した実験用車両を用いて、時速40kmまでの中速域で自動走行の技術検証が行われる予定。低速域と中速域の技術実証実験で得た技術や知見を組み合わせ、自動走行技術やCIマイクロモビリティの開発に生かされる。
なお、茨城県常総市の公道においても同じく、同様の実験用車両を使用して中速域での自動走行の技術実証実験が行われる予定です。
※1 振る舞いや言葉を通じてコミュニケーションを図り、ユーザー・周囲の人と協調しながらユーザーを支える人工知能