昨今、車内の開放感や前方の視認性の向上のため、インストルメントパネルの省スペース化のニーズが高まっている。その構成部品であるレジスタは、複数枚のフィンで風の向きを変える構造のため、製品全体の厚み(高さ)があり、インストルメントパネルの中でスペースを占めていた。
トヨタは、独自の風向制御機構をレジスタに付与し、開口部を狭めても風力を損なわず風向きを調整可能にすることで、製品全体の厚みを40%薄くした「超薄型レジスタ」を開発した。本製品は2025年3月にトヨタ自動車から中国で発売されたbZ3Xに搭載されている。

