目次
新製品の概要

同社の屋外電源コンセント支柱「Dポール」は、屋外の壁がない場所に電源コンセントやEV・PHEV充電器を設置する際に電線ケーブルを通線できるポールだ。2015年の発売以来、戸建住宅、集合住宅、公共施設、商業施設などを中心に多数採用されている。
「ELSEEV hekia S Mode3専用」は、ポール1本にEV充電器2台を取付可能な品番もラインアップ。平面駐車場などにおいて、省スペースでEV充電器2台を設置できる。ブラック色も新たにラインアップし、エクステリアに合わせて選択が可能。「端子台内蔵」は、EV充電器に合わせて「交換プレート」を変更することで、ポールごと交換する必要なく、別タイプのEV充電器へ取り換えが可能。また、端子台は最大22 mm2までの電線ケーブルを接続できるため、駐車場が建物から離れている場合の電圧降下対策ができる。
「アンカーフレーム用」は、アンカーフレーム構造により、コンクリートが不要の土中埋設が可能となり、コンクリート根巻を用いた施工と同等の強度を実現しつつ、通常5日以上養生にかかるコンクリートの乾燥期間が不要で、1日で施工ができる。これにより、EV充電インフラ工事期間の大幅短縮に貢献する。
なお、Dポールは「空間の価値を高める美しさ」と「環境への貢献」を追求した配線器具、照明器具などの電気設備の製品群「Archi Design(アーキデザイン)」の一つで、極力ノイズを抑えたシンプルなデザインで仕上げられている。
品名 | Dポール フラットワイドタイプ [EV・PHEV充電用] ELSEEV hekia S Mode3専用 |
Dポール フラットワイドタイプ [EV・PHEV充電用] 屋外コンセント用 (端子台内蔵) |
Dポール スタンダードタイプ/ フラットタイプ [EV・PHEV充電用] 屋外コンセント用 (アンカーフレーム用) |
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品番数及び 希望小売価格 (工事費別) |
8品番 55,770~130,900円(税込) |
3品番 19,800~104,500円(税込) |
5品番 26,730~66,000円(税込) |
発売日 | 2025年7月22日 | 2025年6月23日 | |
販売目標 | 22,000本/年(EV・PHEV用充電器市場で) |
特長
1.【ELSEEV hekia S Mode3専用】
1本にEV充電器2台を取付可能な品番などラインアップを拡充
フラットワイド形状でEV充電器の両面取付に対応。省スペースで設置可能に
EV充電インフラの整備に向け、EV充電器の増設が求められている一方、設置スペースは限られている場合がある。本製品の両面取付タイプは、フラットワイド形状により、EV充電器の両面取付にも対応する。平面駐車場など、2台分のEV充電器を1本のポールで設置可能にし、省スペース化を図ると共に、電線敷設工事の負担を軽減することができる。
シルバーに加えブラックを品揃え。設置シーンに合わせて選択可能
従来のシルバー色に加え、新たにブラック色を品揃え。エクステリアに合わせて、自由に選択することができる。
hekia S専用のコネクタホルダや露出配管の高耐候のパナフレキPVの接続が可能
ELSEEV hekia S専用のコネクタホルダをEV充電器取付面の右側側面に取り付け可能。また、ポールの下部に高耐候樹脂製ケーブル保護可とう管「パナフレキPV」を取り付け加工ができるため、地中配線ができず露出配管での施工しかできない場合でも設置が可能。
2.【端子台内蔵】
「交換プレート」により、簡単にEV充電器を交換可能。電圧降下を想定した配線も可能
「交換プレート」を変更することで、簡単にEV充電器の取り換えが可能
EVの普通充電方式は、車載されている充電ケーブルを使用してEVコンセントと接続する方式(Mode2)と、充電ケーブルが用意されているEV充電器で接続する方式(Mode3)を選択する必要がある。本製品は、EV充電器に合わせて「交換プレート」を変更することで、ポールごと交換する必要なく、別タイプのEV充電器へ取り換えが可能。
また、交換プレートはスライド構造が採用され、外観的にねじが見えないデザインを考慮するとともに、雨水が侵入しにくい防雨設計が考慮されている。EV充電器を取り付けない場合は、交換プレート(閉塞用)にてEV充電器の先行配線としても使用できる。
Dポールに端子台を内蔵。電線径の異なるEV充電器の配線に対応
EV充電器によって対応する電線の径が異なる場合がある。本製品は端子台を内蔵しているので、あらかじめ幅広いEV充電器に対応できるよう電線を配線していれば、充電器を取り換える際、敷設している電線の取り換え工事が不要。
内蔵の端子台は8 mm2~22 mm2の電線に対応。建物から離れた駐車場の電圧降下対策が可能
建物と駐車場が遠い場合、電線長による電圧降下を考慮する必要がある。本製品に内蔵している端子台は、最大22 mm2の電線の接続まで対応。
3.【アンカーフレーム用】
アンカーフレーム構造により、コンクリート不要の土中埋設で1日施工を実現
コンクリートの手配・準備が不要で、通常5日以上の養生期間なしで、工期を1日で実現
コンクリート根巻を用いた施工の場合、コンクリートの養生期間が5日以上必要。そのため、開業中の公共施設や店舗などでEVインフラ設備を導入する場合、営業時間として障害になる場合がある。本製品は、アンカーフレーム構造により土中埋設が可能で、1日での施工が実現される。
アンカーフレーム構造でコンクリート根巻と同等の強度を実現
本製品のアンカーフレーム構造は、土砂を固めることにより、アンカーフレーム内の土砂が重りの役割を果たし、コンクリート根巻を用いた施工と同様の固定強度が確保される。
コンクリートレスで分別廃棄が容易
本製品は、コンクリートを使用しないので、廃棄処分する際の分別も容易とされる。