NTN、「人とくるまのテクノロジー展2025 YOKOHAMA」に出展。EV・HEVならではの市場ニーズに関連した商品を紹介

NTNは、5月21日~23日にパシフィコ横浜で開催される「人とくるまのテクノロジー展2025 YOKOHAMA」に出展することを発表した。電気自動車(EV)やハイブリッド車(HEV)の開発・普及が進む自動車市場において、NTNは「『Nameraka』×『Integration』-なめらか技術を融合しモビリティの未来に貢献する-」をテーマに、「ドライブライン(駆動領域)」、「e-Axle向け」、「送りねじ」の3つの領域別に、市場のニーズが高まっている高効率・低フリクション化などを実現したEV関連商品が紹介される。

ドライブラインゾーン

「ドライブライン」のゾーンにおいては、コンパクト性・応答性に優れるしゅう動式等速ジョイント「EDJ※1」が改良され、世界最高水準の高効率固定式等速ジョイント「CFJ※2」と組み合わせ、効率性やコンパクト性、静粛性・低振動性、応答性などEV特有のニーズにこたえるEV用ドライブシャフトとして紹介される。そのほか、走行時のタイヤの回転フリクション(摩擦)を低減する「低フリクションハブベアリング」シリーズなど、自動車の駆動領域の高効率化に貢献する商品が展示される。

展示内容

効率性やコンパクト性などEV特有のニーズに対応したEV用ドライブシャフトと低フリクション化を追求したハブベアリングを紹介。

EV用ドライブシャフト

EV向けに、コンパクト性・応答性に優れるしゅう動式等速ジョイント「EDJ」を改良し、世界最高水準の高効率固定式等速ジョイント「CFJ」と組み合わせ、効率性やコンパクト性、静粛性・低振動性、応答性などEV特有のニーズにこたえるEV用ドライブシャフトとして提案される。


低フリクションハブベアリングV

低粘度化とグリース硬さのバランスを最適化した低トルクグリースの適用により、従来品比で64%の低フリクション化を実現。EV車両全体の電費を約0.69%改善、一回の給電による航続距離を1.8km延長することが可能。


e-Axle向けゾーン

「e-Axle向け」ゾーンにおいては、EVの駆動源であるe-Axle向け商品が紹介される。e-Axleの小型・軽量化、高出力化に伴い軸受に求められる高速回転性能、耐クリープ性、耐電食性にフォーカスし、平行軸・同軸タイプのe-Axle向け商品や、業界最高水準の高負荷容量を実現するNTN独自の特殊熱処理技術「HA-C※3」を適用した軸受など、市場ニーズに合わせたNTNのさまざまなソリューションが提案される。

展示内容

e-Axleの小型化・軽量化・高出力化に伴い、軸受に求められる高速回転性能、耐クリープ性、耐電食性に対応する商品を紹介。

HA-C軸受

業界最高水準の高負荷容量を実現するNTN独自の特殊熱処理技術「HA-C」の適用により、e-Axleなど駆動装置に使用される軸受の小型・軽量化や長寿命化、さらには高温寸法安定性、耐異物性、耐摩耗性も高水準で実現されている。


送りねじゾーン

「送りねじ」ゾーンにおいては、補機やブレーキをはじめ自動車の電動化に貢献する直動機構として自動車用ボールねじと樹脂すべりねじを体感モデルも含めて紹介される。高効率かつ高負荷容量を実現し、自動車用電動アクチュエーターの小型化と省エネルギー化に貢献する「電動油圧ブレーキ用ボールねじ駆動モジュール」や、独自の低摩擦・低摩耗材料を採用することにより低トルクで高効率を実現したナットと腐食性に優れたステンレス転造軸で構成される樹脂すべりねじが展示される。

展示内容

補機やブレーキなど自動車用向け送りねじ商品として、自動車用ボールねじと樹脂すべりねじを、それぞれ体感モデルも含めて紹介。

自動車用ボールねじ

ナット全長や外径サイズを変えることなくボールサイズを大径化することで高負荷容量を実現し、電動ブレーキシステムなど自動車用電動アクチュエーターの小型化と省エネルギー化に貢献する商品として提案される。


https://aee.expo-info.jsae.or.jp/ja

【注釈】

※1 EDJ:
E series Double offset Jointの略称。Eシリーズは小型・軽量などを特長とするNTN製の等速ジョイントのシリーズのひとつ。

※2 CFJ:
Cross groove Fixed Jointの略称。

※3 HA-C:
High Antiwear and Capacity(高い耐摩耗性と負荷容量)の略称。

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