豊田合成、「人とくるまのテクノロジー展 2025」に出展。新型ステアバイワイヤや高圧水素タンクなどを出展

豊田合成は、5月21日から3日間、パシフィコ横浜(横浜市)で開催される「人とくるまのテクノロジー展 2025」に出展し、モビリティの変化や脱炭素化に対応した製品・技術を紹介することを発表した。次世代の操舵感覚をもたらす新システムに対応した「新型ハンドル」や、水素エネルギーの利用拡大を支える各種「高圧水素タンク」などが展示される。

主な展示品

1. 新たなモビリティへの対応

「ステアバイワイヤシステム用ステアリングホイール」【初出展】

次世代の操縦システムに対応した先進的なデザインで、快適なドライビングに貢献するハンドル。Uターンや駐車時などでも大きく回転させる必要がないため、コンパクトでスタイリッシュな形状が採用されている。トヨタ自動車のバッテリーEV(電気自動車)「LEXUS RZ」に搭載される。

※ハンドルとタイヤを直接つなぐことなく、電気信号でタイヤの角度を制御するシステム。ハンドルの回転角度が小さくてもUターンなどが可能で、ドライバーの負荷低減など、快適な操作性を実現する。


2. 脱炭素化への対応

「ポータブル水素カートリッジ」【初出品】、「各種高圧水素タンク」

豊田合成では、燃料電池車MIRAI向けの高圧水素タンクで培った効率的な水素の貯蔵技術を活かし、幅広い用途での水素利用が目指されている。同社製の高圧水素タンクが使用された持ち運び可能なカートリッジ(トヨタ自動車開発)は、各種機器に装着できるため、水素調理器や燃料電池と組み合わせた電源などで水素エネルギーの利用が可能。


「廃車由来の再生プラスチック(内外装部品)」

自動車部品の材料調達からリサイクル・廃棄におけるCO2削減に向け、廃車のプラスチック部品を新車向けに再利用。独自技術により、新素材同等レベルの耐衝撃性や強度などが実現されている。


3. その他:大阪・関西万博 出品アイテム

「ペロブスカイト太陽電池搭載のスマートウェア」【初出展】

豊田合成が大阪・関西万博に出品しているペロブスカイト太陽電池搭載の「スマートウェア」などが紹介される。薄型・軽量などが特徴の次世代太陽電池の応用製品。衣服に貼り付け、発電した電力で冷却ファンなど様々なデバイスが使用可能。


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