アウディ 、インゴルシュタット本社工場でQ6 e-tronの生産を開始

ドイツ・インゴルシュタットにあるアウディ本社は、その生産拠点として独自のバッテリー組立施設を持つ最初の工場である。インゴルシュタットは、新しいPPEテクノロジープラットフォーム用の電動モーターを、ハンガリー・ジェールにある世界最大のパワートレイン工場から調達している。PPEモデル向けの部品の他にも、生産設備は、PPC(プレミアム プラットフォーム コンバッション)を基盤とした、内燃エンジンモデル向けの部品の製造にも使用されている。

PPEモデル用の新しいバッテリー組立施設では、約30,000m²の敷地で、300人の従業員が3交代制で働き、PPEベースのモデル用の高電圧バッテリーを1日最大1,000個組み立て、その自動化率は約90%である。この新しい施設は、インゴルシュタットの物流・貨物輸送センター(GVZ)にあるバッテリー組立専用のホールに位置しており、グリーン電力のみで稼働している。

生産部門は、新しい完全電動シリーズのために塗装工場も拡張しました。カソード電着塗装(CDC)工程後の乾燥機が拡張され、穴を自動的にシールするための新しい統合プロセスが実装されている。この改修で、ボディのすべての部分がCDC硬化に必要な目標温度160℃に確実に達するようになった。また、表面の不具合を検出し、評価し、処理するのに役立つ自動生産技術も使用されている。最初のステップでは、ロボットが自動測定システムを用いて車両表面をスキャンし、研磨およびポリッシング用のツールを装備したロボットがボディ表現を仕上げる。

ミュンヒシュミュンスターのプレス工場では、エキスパートチームがPPE向けのホットフォーミング工程の改良に懸命に取り組んでいる。ホットフォーミングは主に、安全性に関連する部品の製造に使用されるが、このプロセスにより、PPEを採用する車両のボディ構造に使われるシートメタル部品、たとえばAピラーやBピラー、さらにはロングチューディナルメンバー(縦構造部材)の一部に、より高い剛性と衝突安全性が付与される。

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