ヤマハ発動機、マリン事業のDX開発を担う新会社をフィンランドに設立

ヤマハ発動機は、欧州統括会社Yamaha Motor Europe N.V.を通じて、マリン事業におけるデジタルプラットフォーム・コネクテッド開発を行う新会社「Yamaha Motor Connected Innovation(以下YMCI)」をフィンランドに設立したことを発表した。併せて、2023年に出資したフィンランド・Skipperi(スキッペリ)のIT資産・知財権を買収し、ヤマハ発動機に移転している。

Skipperiは、デジタルプラットフォームの開発力を強みとし、顧客に快適なマリン体験の場を提供するITスタートアップ企業である。サブスクリプション型ボートクラブをグローバルに展開し、デジタル技術によってボートクラブ運営業務の省力化を実現している。今回の一連の施策は、獲得したデジタル技術・資産を生かし、さらなるコネクテッド技術の開発基盤構築を図るものとされる。そして、グローバルに拡大するシェアリング市場でのデジタルプラットフォームの拡販が目指される。ヤマハ発動機は、「マリン版CASE戦略」を引き続き推進し、本年2月発表の新中期経営計画では、顧客体験価値を最大化する「統合ボートビジネス」へと進化を図っている。

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