TGRRはモータースポーツ起点のクルマづくりを行なう「TOYOTA GAZOO Racing」とその車両をカスタマーとして鍛えていく「ROOKIE Racing」を、いずれにも役割を持っている「モリゾウ」(トヨタ自動車会長である豊田章男氏) を中心として融合させた新しいチームだ。2007年に“元祖”GRを立ち上げニュルに挑戦し、もっといいクルマづくりを始めたモリゾウが、原点に立ち返って新たな仲間とともに再スタートするための新たな体制とされている。
今回はTGRRとして、GR Supra GT4 Evo2に加えて8速AT仕様のGR YARISという2台、計8名のドライバーと共に参戦した。2台のマシンのゼッケンは2007年に初めて参戦した時の2台のアルテッツァと同じ、ここにも原点の意味が込められている。
本レースに参戦したGRヤリスのパワートレーンやトランスミッションは、基本的には市販車のものをそのまま使用し、競技の世界での耐久性を検証。ドライバーはモリゾウ選手、豊田大輔、石浦宏明、大嶋和也の4名が担当し、過酷なニュル24時間レースを完走した。

