
メルセデス・ベンツVLEのテスト車両は、ドイツ・シュトゥットガルトからイタリア・ローマまでの1090kmのルートをスムーズな交通状況下で約13時間で走行した。充電は道路上で2回、各15分間のみであった。シュトゥットガルト出発時の外気温は11℃で、ローマ到着時は33度だったが、快適性は損なわれず車内は全行程を通じて22℃に空調管理されていた。後輪操舵システムにより、イタリアの狭い道路でも容易で俊敏な操縦性が実現された。イタリアの曲がりくねった峠道や狭い市街地で特にその価値が発揮され、これにより、日常の運転において機敏性とストレスフリーな操縦性が確保されている。
VLEの最初のプロトタイプ車両は1年余り前にシュトゥットガルトからノルウェーの北岬まで走行し、2025年の冬にはスウェーデンで広範な寒冷地テストが行われた。今回はVLEがアルプスを越えて南下し、イタリアの首都まで走行した。