コマツ:欧州初 Boliden社と共同、アイティク銅鉱山(スウェーデン)へ無人ダンプトラック運行システム(AHS)を導入

コマツは、スウェーデンの資源大手Boliden社が保有する欧州最大級のアイティク銅鉱山(スウェーデン)向けに、コマツとして欧州では初めてとなる無人ダンプトラック運行システム(Autonomous Haulage System:AHS)を導入し、超大型ダンプトラック930E-5計11台が稼働予定。
写真:アイティク銅鉱山で稼働する有人の超大型ダンプトラック (提供 Boliden)

 Boliden社は、探鉱、採掘、精錬、リサイクルなどを中心に事業を展開しており、持続可能な資源開発に注力するマイニング大手である。Boliden社には、コマツとして欧州で初めてディーゼルエレクトリック式の超大型ダンプトラックを2年前に北欧の他鉱山に納入して以来、着実に実績を積み上げてきたことが、今回のAHS導入に繋がった。今回の導入は、既にアイティク銅鉱山で稼働している有人稼働のトラックの無人稼働を可能とするレトロフィットキットの装着も含めて11台の超大型ダンプトラックをAHSで運行するもので、コマツとして欧州で初めてのAHS導入となる。

 AHSは、コマツが2008年に業界で初めて商用導入して以来、世界4カ国 15鉱山で稼働しており、累計稼働台数は400台、累計総運搬量40億トンを達成している。稼働環境の異なる鉱山現場で稼働実績を蓄積したAHSは、世界各国の資源大手よりその安全性・生産性に対して高い評価を得ている。

 現代社会に欠かせない鉱物資源は、その入手や採掘がますます困難になってきている。コマツは、これまで培ってきた運用経験や技術・ノウハウを結集し、Boliden社と共に安全で生産性の高い鉱山オペレーションを実現することで、同社が掲げるGHG削減や持続可能な開発の達成に貢献する。

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