BASF:リチウムイオン電池用バインダーが高性能であることを第三者機関が証明

 BASFの高性能リチウムイオン電池用バインダーは、業界標準比較試験に合格し、業界標準を一部上回ることが判明した。これは、リチウムイオン電池の先端技術を有するCustomcells(カスタムセルズ)がBASFのために新たな比較分析を実施した結果。電気化学的特性、機械的性能、および加工性における試験は、Licity(リシティ)ブランドで販売されているリチウムイオン電池負極用SBR(スチレンブタジエンゴム)のバインダーを対象として いる。

 試験結果では、次のことが証明されている。

▪ すべてのLicityバインダーは、非常に優れた加工性を示し、より短時間でのスラリー調製と均一な負極コーティングが可能
▪ Licity 2668と Licity 2680の業界標準SBRに対する優れた機械的性能
▪ Licityバインダーは、優れた電気化学的性能を示し、シリコンを含有する負極の優れたサイクル安定性と充放電速度を実現

試験結果の詳細については以下サイト(英語)から申込できる。
https://dispersions-resins.basf.com/emea/en/licity/download.html

「電気自動車用の高性能リチウムイオン電池は、気候変動の抑制に重要な役割を果たします。負極用バインダーの鍵となる性能に関する有効なデータをお客様に提供し、お客様の開発プロジェクトにおける電池容量と生産効率の向上に貢献できることを非常に嬉しく思います」と、BASFのファイバー・ボンディング事業のヨーロッパ、中東およびアフリカ地域 ビジネス・ディレクターであるThorsten Habeck氏(トルステン・ハーベック)は述べている。

 BASFのLicityは、黒鉛およびシリコンを含有する負極用バインダーに適用している。電極の膨潤を防止し、電池の高容量化が実現できる。Licityリチウムイオン電池負極用バインダーは、充電サイクルの耐久性向上と充電時間の短縮にも貢献している。BASFが進めているバイオマスバランス・アプローチの認証を得てバイオ由来のバインダーとして生産することで、このバインダーは化石資源を節約し、温室効果ガスの排出の削減から持続可能な社会への貢献もできる。

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