ストラドビジョン:物体認識AIソフトウェアがLGエレクトロニクスの先進運転向けカメラシステムに採用

「SVNet」を使った物体検出の動作イメージ
ストラドビジョンは、2021年12月13日、LGエレクトロニクスの最新ADASフロントカメラシステムに『SVnet』を提供することを発表した。

 ストラドビジョンは、LGエレクトロニクスのソフトウェア・ソリューション・プロバイダーとしてさまざまなADAS機能を実装するアルゴリズムの開発をサポートしている。このたび、LGエレクトロニクスが提供するADASフロント・カメラ・システムの安全性を高めるために、物体検出と自由空間検出のフル・カスタマイズを行った。

ストラドビジョンCEO キム・ジュナン氏のコメント
「我々は、ADASと自律走行技術の未来を再定義する自動車業界のイノベーターであるLGエレクトロニクスに協力できることを非常に嬉しく思います。SVNetは、最も効率的な物体認識処理ソリューションの1つであり、より少ないコンピューティングパワーでAIベースの物体認識を可能にします。今回の提携により、ストラドビジョンとLGエレクトロニクスの両社は、ADAS技術の未来を加速させることができると信じています」

世界中で採用の物体認識AIソフトウェア『SVNet』

 SVNetは、カメラ映像からディープラーニングによって検知する自動運転車両向けの物体認識AIソフトウェア。自動運転レベル2・3のADAS機能、およびレベル4の自律走行をサポートする。

 過酷な気象状況や周囲の明かりが乏しい場合でも、車両が他の車両や車線、歩行者、動物、空き地、交通標識、信号機などの対象物を正確に検出・識別できる。また、LiDARやRADARなどの複数のセンサーとの統合によってサラウンドビジョンシステムを構築し、自動駐車の支援も実現する。

「SVNet」を使った空きスペース検出の動作イメージ

 SVNetは14種類以上のハードウェアプラットフォームに対応しており、特許取得済みの技術によってネットワークパラメータサイズや必要とする演算量、メモリ使用量を少なくしながら、高い物体検出・認識精度を実現する。製品特性に応じたチップ(SoC)への組み込みや、高価なセンサーをカメラに置き換えた利用が可能で、競合他社の製品と比較して、数分の一のコストでADASや量産自動車への提供を可能にしている。

フロントフェイスカメラ構想イメージ

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