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最小限チューンで作り上げる200馬力の快速WiLL VSターボ!
ノーマルATとのマッチングも考慮して製作
“ステルス戦闘機”をモチーフにしたという個性的なエクステリアデザインが特徴のWiLL VS。チューニングベースとしては盛り上がらなかったが、そんなレア車をボルトオンターボで武装してしまったのがHKS九州サービス。代表の竜円さんに話を聞くと「いわゆるマイナー車ですよね。でも、イジる楽しさは同じ。むしろ”マイナー車こそいじって楽しい!”というのを示したくて」とのこと。
このWiLL VSのエンジンは1.8Lの1ZZ-FE。MR-Sなどと同じパワーユニットということで、ターボチューニングはすでに確立されている。さらに、ノウハウに関してもHKS九州サービスとしては十分なデータを持っていたこともあり、ターボ化に関しての苦労はほとんど無かったという。
軸となるタービンは、2.0Lクラスとマッチングが良いHKSのGT-SSを採用。これによりエンジン本体はノーマルながら、純正の136psから200psと60ps以上のパワーアップを成し遂げた。
前置きインタークーラーは、EP82スターレットなどをターゲットに製作されたHKS製のものをオリジナルの50φパイピングで流用。フロントバンパーの開口部を占領するコアは迫力満点だ。
エンジンマネージメントはF-CON Vプロが担当。純正エアフロはキャンセルしてDジェトロ化し、純正とはまるで別モノの鋭いアクセルレスポンスを作り上げている。
外装の特徴的なプレスラインと同様に、非常に存在感のあるデザインのインテリアを持つWiLL VS。ダッシュボード上にブーストと水温を監視するHKSの60φ追加メーターをセットしているものの、それ以外はノーマルを維持したシンプルな仕上がりだ。
エアロパーツはメーカーオプションのものを装着。マフラーはHKS九州サービスオリジナルの“Rレボリューションツインテール(オールステンレスモデル)”を装備する。
足回りにはHKS製のダウンサスのプロトタイプを装着し、程よく車高ダウン。ホイールはワークマイスターの18インチだ。
こうして、全域で鋭いターボトルクが湧き上がるホットハッチに生まれ変わったWiLL VS。以前は坂道や多人数乗車時などストレスを感じる場面も有ったそうだが、それらを完全克服。
ノーマルATとのマッチングまで考慮されたその走りは、アクセルを踏んだと同時にリニアにトルクが立ち上がるもので、まさしく竜円さんが示したかったという”チューニングの楽しさ”を感じられるパッケージに仕上がっていた。
●取材協力:HKS九州サービス 福岡県北九州市小倉南区蜷田若園3-12-15 TEL:093-931-6910
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