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オンリーワンを目指して5.8LのV8エンジンを搭載!
エクステリアもインテリアも隙なしのJDMスタイル
他人と同じクルマは嫌、そして左ハンドルが好きということで選んだのは、知り合いを通じて輸入した1993年式のカリフォルニア仕様最終モデルのFD3S。オーナーの“ran-x-7”さんは、5年間探し続けてこの個体に巡り会ったそうだ。
このFD3Sの注目ポイントは、ボンネットに収められているエンジンだ。何と13B-REWを捨て去り、C5コルベット用のシボレー(GM)製LT型5.8L・V8を換装しているのである!
なお、搭載にあたっての加工はオイルパンの逃げ加工くらいで、ボディ側を切った張ったは一切なし。下方、後方にオフセットマウントすることで50:50の前後重量バランスを実現し、FD3Sならではの運動性能も維持。エンジン制御はアメリカ製のフルコンで行なっている。
「JDMテイストのオンリーワンを目指しました」という外観も、細部に至るまで拘りが詰まっている。フロントは後期純正風のメーカー不明バンパーを軸にナチュラルテイストでまとめ、フェンダーはフロントがオリジナル(複数の社外品を合体させている)で、リヤはオーバーフェンダー風に叩き出し加工を実施した。
さらに、リヤのディフューザーは車高を低く見せるためにあえて角度を付けて装着。これらのメイキングは、ran-x-7さんによるDIYというから感心してしまう。光の具合でグリーン系が浮かび上がる塗装も、忘れてはならないチャームポイントだ。
地を這うようなローダウンフォルムは、エアサスではなくテインの車高調で実現。ホイールとフェンダーのバランスも見事だ。
ホイールは20インチのワークエモーションの3ピースタイプで、フロントが10J+14、リヤが10.5J+8。タイヤサイズはフロントが235/30、リヤが245/30となっている。
インテリアはFD3Sらしさをキープ。メーターはエンジン換装により純正が機能しなくなったため、レースタイプの多機能デジタルモニターに変更。ミッションはT56型6速MTだが、リンク加工でシフト位置を合わせているため違和感はなしだ。
シートは運転席/助手席ともにレアなブリッドのBRIXに交換。あまり見かけないレイアウトのロールバーは左ハンドル用の海外製とのこと。
最初の愛車だった空冷VWビートルで左ハンドル車にハマり、このFD3Sの前に乗っていたサーキット仕様のFC3Sでセブンの魅力を知ったというranーxー7さん。クルマ好きのDNAは、今もFC3Sに乗っているという父親から受け継いだものだとか。これからも、独自のカスタムを追求していってほしいものだ。(取材イベント:榛名セブンデイ)