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1000馬力を安定発揮させる脅威のストリートカー
GT1000タービンとNOSの併せ技に注目!
今回紹介するのは、最高速からゼロヨンまで幅広く対応する老舗ショップ“ガレージ八幡”が手掛けたR35GT-Rユーザーカー。絶対的な速さのみならず、扱いやすさも重視したセットアップが施されたストリート兼サーキット仕様だ。
美しいトラスト製サージタンクが特徴の心臓部は、HKS鍛造ピストンやコンロッド、ハイカムを組み込んで強化された3.8L仕様だ。これにGT1000タービンを装着、ブースト圧は1.3キロとあえて控えめにすることで、アクセルを積極的に踏み込めるようにしている。最高出力は1000psだ。
ドーピングアイテムとして、ウエットショット式のNOSを投入しているのもこのチューンドのポイント。4000~5500rpmの中間域で噴射するセッティングとし、排気量アップ車両に負けない瞬発力を獲得。システム構築が簡単で、排気量アップよりもコストを抑えられるメリットもある。
「3.8Lに留めたのは、純正のミラーボアコーティングを生かすため。耐久性を重視したスペックです。ビッグボア仕様に比べるとトルクは細くなりますが、そこはNOSでカバーしているので、パフォーマンス面で劣ることはありません」とガレージ八幡の森田さん。
GR6ミッションは、オリジナルの1速強化ギアや強化クラッチを組み込んで高出力に対応。エンジンECUのミッション制御トルクマップも最適化するなどトラブル対策も万全だ。
1000psの大パワーを支えるべく、足回りにはアペックスN1ベースのオリジナル車高調を投入。縮み側を柔らかく、伸び側を硬めにセッティングすることで、サーキットで縁石に乗ってもインリフトせずにアクセルを踏み込んでいける。そんな安定性の高いサスに仕上げている。
タイヤにはアドバンA052の285/35サイズを前後にインストール。ブレーキはローターのみRH9の400mmに拡大してストッピングパワーを強化済みだ。
「ストリートでもサーキットでも楽しく走れるように、扱いやすさを重視したクルマ作りを実践しています。唐突感のないようにセットアップしているので、アクセルを積極的に踏み込んでいけると思います。闇雲に高価なパーツを入れるのではなく、コストパフォーマンスに配慮しているのも拘りですね」。
速さはもちろん、普段の使い勝手やコストまで考慮したフルチューンスペック、実に老舗らしいアプローチだ。
SPECIFICATIONS
■エンジン:HKS 鍛造ピストン、コンロッド、カム、GT1000タービン、インタークーラー、EVC6/ガレージ八幡 マフラー、ECU、ラジエター、オイルクーラー ■ドライブトレイン:ガレージ八幡 1速強化ミッション、強化クラッチ ■サスペンション:ガレージ八幡 オリジナル車高調(F22kg/mm R16kg/mm) ■ブレーキ:RH9 400mmローター、エンドレス・ブレーキパッド、オリジナルブレーキダクト ■ホイール:アドバンレーシングGT(FR11J×20-15) ■タイヤ:アドバンA052(FR285/35R20) ■インテリア:スエード巻きステアリング/レカロ シート ■エクステリア:ガレージ八幡フロントリップ、カナード、サイドステップ、GTウイング 他
●取材協力:ガレージ八幡 愛知県半田市上浜町10-20 TEL:0569-26-1660
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ガレージ八幡
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