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とてもFD3Sベースとは思えない超ワイドデザイン!
完成された全幅1980mm仕様の誘惑
鬼才デザイナー横幕宏尚率いるヴェイルサイドが、2005年に発表したFD3Sベースのカスタムコンプリート『RX-7フォーチューン』。
同年の東京オートサロン・カスタムカーコンテストでグランプリに輝き、以来、世界中のファンからオーダーが殺到。ハリウッド映画『ワイルドスピードX3』に出演したことも影響し、今なおバックオーダーを抱えているというほどの名作だ。
全長はFD3Sノーマルに比べて180mmロングとなる4370mm、全幅に至ってはプラス200mmと、限りなく2メートルに近い超ド級のワイドボディ仕様となる。
フロントは独特の6灯ヘッドライトを軸に、バンパーが90mmほどロングノーズ化され、シャープな雰囲気だ。サイドはグラマラスな立体的造形ラインに目を奪われる。そしてリヤ。片側100mmワイド化されたフェンダーと大きなアウトレットダクトが、ピュアスポーツらしい力強さを感じさせてくれる。
RX-7フォーチューンのテーマは、全身をプロテクトする戦闘服、つまり甲冑だと聞いた。しかしながら、事前のインフォメーションが何もなくこの車両を見たら、それこそ異国の高級スポーツカーと見間違えてしまうはず…。それほどまでに、デザインは繊細にして壮麗なのだ。
この片側100mmという強烈なワイドボディ設定を最も実感できるのは、やはり給油口だろう。フューエルリッドを開けると、驚くほど奥まった位置に純正の給油口が確認できる。
ちなみに、ここでピックアップしたRX-7フォーチューンは、栄えあるユーザーカー第1号車。当初、オーナーはこのフォーチューンのベースがFD3Sだということに気づかなかったそう。ただ純粋に、圧倒的な迫力と存在感を有するスポーツカーシルエットに一目惚れし、迷うことなくオーダーを入れたというのだ。
細部はデモカーとほぼ同等。インテリアは快適性を徹底追及した結果、センターパネルにはアルパイン製の7.5インチモニターを、そして助手席側にはヴェイルサイドのダッシュパネルフードを装着した上、同じくアルパイン製の8インチモニターをインストールしている。DVDとナビゲーションを同時にそれぞれのモニターで映すことが可能だ。
ホイールはヴェイルサイドのアンドリューEvo.5(F19×9.0J+6 R19×12J-34 ※販売終了モデル)で、タイヤにはピレリP-ZEROロッソ(F255/30-19 R305/25-19)をセット。足回りはヴェイルサイドの車高調キットが組まれている。
RX-7フォーチューンのプライスは、エアロコンプリートで242万円という設定だ。簡単に手が届くものではないが、ヴェイルサイドの持つブランドイメージを随所に残しながら大胆果敢にチャレンジした超大作、その魅力は月日が何年経とうとも決して色褪せることはない。それどころか、その輝きは増すばかりだ。
●取材協力:ヴェイルサイド 茨城県つくば市真瀬1250-3 TEL:029-838-1104
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