「日本車を愛する熱きアメリカ人達に注目」カリフォルニアのJDMイベントに潜入取材!Part.1

ジャパニーズクラシックカーショー(JCCS)2021潜入レポート Part.1

毎年アメリカのカリフォルニアで開催されている、ジャパニーズ・クラシック・カー・ショー(JCCS)。2021年は開催場所を従来よりも広いアナハイムのエンゼル・スタジアム(野球場)に移し、規模を大幅に拡大。エントリー台数は600台オーバーと、例年を上回る活況を呈した。今回は、全米から日本車を愛するカーガイ達が集結したお祭りの現場から、最新のJDMをホイール中心で紹介していく。

ホンダ・アコードワゴン(CF2)

JTCC(全日本ツーリングカー選手権)を席巻した伝説の“ジャックスアコード”を、2代目のワゴンボディで再現した超大作を発見。カリフォルニアの名門ホイールメーカー“fifteen52”からの出展だ。ステッカー配置はレースカー同様だが、メーカー&ブランドは装着パーツに合わせてアレンジしているのがチャームポイントと言える。

心臓部はハスポートのマウントキットを介して、FK2型シビックタイプR用のK20Cエンジンを換装。そこにワンオフのターボシステムやAEMウォーター/メタノールインジェクションを装備してパフォーマンスを高めている。

本家のジャックスアコードは極限まで下げられた車高と19インチのエンケイホイールの組み合わせだったが、この車両はfifteen52の「スーパーツーリング Podium ラリーホワイト」の19インチをセレクトして個性を演出。

往年のJTCCマシンへのリスペクトを全身から放つアコードワゴン、見ているだけでワクワクするスーパーチューンドだ。

ホンダ・シビック(EG)

現在、世界中からスワップ用エンジンとして好まれているのが、ホンダのK20&K24ユニット。他のエンジンに比べて安価な上、流通量が多いことやチューニング適応度が高いことなども人気の理由だ。このEGシビックは、ボディワークを施した上でそのK20をスワップ。エンジンルームは当然のようにワイヤータックが行われており、よく見るとボルト一本までピカピカという拘りっぷり。とにもかくにも美しく、スワップチューンドのお手本と言えるほどの仕上がりだ。

ホイールは往年の「レーシングハート タイプC」。当時らしいジャパニーズスタイルを狙って、日本からわざわざ輸入した逸品とのこと。

トヨタ・クレシーダ(MX83)

日本ではメジャーなドリフト仕様のJZX100チェイサーだが、よく見るとピラー形状がおかしい…。このクルマ、実は4代目のクレシーダ(MX83型)がベースなのである。ちなみにクレシーダは、当時のアメリカ市場ではトヨタブランドの最高級車として販売されていたモデルで、マークIIおよびクレスタの海外仕様車という立ち位置だ。

エクステリアはフロントフェンダーから前方をJZX100化しており、BNスポーツや326パワーのエアロパーツでデコレート。リヤウインドウやテールランプには「あ〜ぼ〜ムーン」や「マジシャン」など、日本の名門ドリフトチームのステッカーが確認できる。

エンジンは純正の7M-GEをキャンセルし、ホルセットHX35タービン仕様の2JZ-GTEを搭載。合わせてミッションも1JZ用のR154型5速へとコンバート済みだ。

ホイールはドリ車の定番でもあるワークの「エモーションCR2P」。さらに、タイヤもドリフトシーンで人気が高いゼスティノのグレッジ07RSをセットするなど、全方位に渡って日本のドリ車へのリスペクトを込めたスペックへと仕立てられていた。

トヨタ・セリカGT-FOUR(ST165)

WRC(FIA世界ラリー選手権)で、日本車として初のメーカー&ドライバーズタイトルを獲得するなど大活躍したST165型セリカGT-FOUR。そんな稀代の名車をレストモッド(フルレストア+モディファイ)し、コンディションを極限まで引き上げた作品がこちら。

エンジンは3S-GTEだが、搭載されているのは「最後の3Sターボエンジン」であるカルディナGT-FOUR用。もちろん内部はフルオーバーホール済みで、各部に手を入れてワンオフのターボセッティングを実現させている。

ホイールはボルクレーシングTE37の前身であるレアな「ツーリングエボリューション(TE85)」をセット。最新モデルではなく、時代考証まで考えて往年の名作を合わせているところがニクイ。600台以上が集結したビッグイベントであったが、このホイールを履いていたのはおそらくこの一台だけだろう。

●取材イベント:Japanese Classic Car Show 2021

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上田 貴大 近影

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