ドリフトエアロシリーズ『SPEC-D』第二弾!
GRスープラ用ボディキットもパーツ追加で市販化
名門“KUHL JAPAN(クールジャパン)”が持ち込んだ大勢のチューンドから2台をピックアップ。同社が手掛けるSPEC-Dシリーズのワイドボディキット装着という共通点を持つ、RZ34フェアレディとGRスープラだ。
こちらの『KUHL 34ZR-GTWR SPEC-D』は、本サイトでも事前情報をスクープした今年の目玉とも言えるマシン。初披露となるワイドボディキットによって片側80mmずつに拡張された造形とのバランスを崩さず、より理想のZとしてモチーフに選ばれたS30にインスパイアされた意匠がRZ34と見事にミックスされている。
フェアレディZのアイデンティティであるロングノーズ形状は、フロントバンパーを大幅に延長することで印象を強化。同時に、バンパー最前部からチンスポルックのハーフリップスポイラーへ、内側へ向かって傾斜するラインによる効果もあるそうだ。
フェンダー部は、ブリスターフェンダーにオーバーフェンダーを重ねるスタイルで片側80mmずつワイド化。ただし、オーバーフェンダーはあくまで旧車らしい印象を与えるためのエッセンス。元々のボディに装着するワイドフェンダーで30mm、オーバーフェンダーで50mmとワイド量を調整することで、クールジャパンらしいエレガントな雰囲気を残したままでのワイド化に成功した。
一方のサイドステップは、現代感を醸し出す直線的なデザイン。こういった複雑な造形も、ウレタンの造形から3Dスキャンを利用し、マシニングによる成型を行なうクールジャパンの得意技術だ。
リヤバンパーはシンプルなデザインというが、それを感じさせないのが超大型のGTウイングとディフューザーの存在感。あえてビスなどを魅せるメイキングによって旧車風のアクセントを加えているのだ。
さらに、エキゾーストマニフォールドからヒントを得たというバンテージを巻いた竹ヤリスタイルの4本出しステンレスマフラーでリヤを武装。
クールジャパンのイメージする、ZらしいZはこれだ!という主張がこれでもかと伝わってくる、まさに超大作だ。
そして、GRスープラベースの『KUHL 90R-GTWR SPEC-D WIDE』は、2024年末に市販が始まったSPEC-Dシリーズ第一弾のボディキットで武装。SPEC-Dは、D1GPで勝つためのドリフトシーンで映えるエアロパーツをテーマに開発されたブランドで、D1GP2024では山中真生選手がドライブする『ウエインズトヨタ神奈川 × 俺だっ!レーシング』の車両に投入された競技スペックとなる。
市販化にあたって、追加でデザインされたド派手なボンネットやルーフウイングのデザインは、ドリフトの白煙に負けないような圧倒的な迫力のエアロを目指したクールジャパンの拘りだ。
だが、その裏でワイドタイヤを履いた状態でサスがストロークしても干渉しないインナーフェンダー形状や、切れ角アップに対応するアーチ形状など、『戦うため』のボディキットであることもこの製品の大きな特徴だ。
リヤバンパーは3段階に落とし込むデザインが特徴で、フェンダーのフィニッシュはリヤビューのタイヤの見え方を意識した角度。また、走行中のタイヤスモークがリヤウイングまで美しく流れるように設計するなど、クールジャパンの拘りは枚挙に暇がない。
どちらの車両も、まさに全身隙なし。低く構えた黄金のスーパーチューンド達は百獣の王さながらのオーラを放ち、来場客の誰もがその姿態に感嘆の声を挙げていたのが印象的だった。
●取材協力:クールジャパン TEL:052-693-9893
【関連サイト】
KHUL JAPAN(クール・ジャパン)
https://kuhl-japan.com/