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“強くて錆びない”カーボンの特性は旧車延命素材として最適!?
ベンチテストも駆使して性能を追求した排気系パーツも自信作
AE86チューニングの老舗“インパルス”のイメージリーダー的存在となっている、フルカーボンボディをまとったレッド×ブラックの「スーパーカーボンレビン」が、さらに進化して東京オートサロン2025の舞台に現れた。


「カーボン素材は軽さがレース用パーツでの利点ですが、このハチロクは通勤にも使用しているオーナーカー。フルカーボン化したのは剛性の高さと錆びないことが重要な要素なんです」と説明してくれたのはインパルスの田嶋代表。
絶版旧車の相場が天井知らずで高騰していく中、貴重なスポーツモデルを長く乗り続けるための切り札としてカーボン製の外装に注目したというわけだ。


その構成は、ボンネット、ルーフ、リヤクウォーターパネル、ドア、前後フェンダー、リヤゲートに至るまでで、フロアパネル以外のほぼ全ての外装パーツをカーボン化。しかも、ドアやリヤゲートは純正ウインドウ&モール装着を可能とすることで、車検対応を実現しているのもポイント。ちなみに車重は890kgとのことで、純正から約100kgの軽量化が走りにもたらす効果もかなりのはずだ。

ワイドフェンダーはフロント25mm、リヤ45mmワイドの設定。ボルクレーシングTE37Vは迫力のフロント9.5J/リヤ10Jだが、これはあくまでも展示用の選択。前後9.0Jが車検適合サイズとなる。


また、インパルスは自社に備えた各種金属加工機を駆使して製作する高精度・高性能なパーツ製作も得意分野。その際たる例がエキゾースト環境で、ベンチテストで性能検証を繰り返して製品化にこぎつけたEXマニホールドとチタン製のオリジナルマフラーが装着されていた。


エンジンは排気量を1800ccに拡大したフルチューンの4A-G改5A-G仕様で、最高出力は220psを獲得。オルタネーターやラジエターのアルミ削り出しステー類も、近年インパルスで力を入れて開発を進めているパーツとなっている。


ミッションはアルテッツァ用に代わるハチロクの新定番として注目のGR86用の6速で、インパルスではスワップキットもラインナップ済み。
あらゆる意味で究極。カーボン素材とオリジナルパーツの組み合わせで「走る、曲がる、止まる」を極めたインパルスのスーパーカーボンレビン、その進化は止まることを知らない。
●取材協力:インパルス 兵庫県神戸市西区南別府1-14-8 TEL:078-975-8186
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