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郷田鈑金が渾身製作の魔改造ロータリースポーツ第3弾!?

搭載するのは雨さんのお孫さんが初めて組んだ自然吸気13Bペリ!?

RE雨宮ブースを中心に全国のロータリー系ショップで展開されるロータリーエキシビジョン。その中でも、毎回奇想天外な魔改造マシンで来場者を楽しませてくれている“郷田鈑金”が、RX−3ワゴン、シャンテに続く第3弾として製作したのは、キュートな丸目のオートザムキャロル(AA6PA)ベースの極太マシン(!?)だ。

「雨さんからは“スリーワゴンをちゃんと仕上げれば?”と提案されましたが、それじゃつまらないじゃないですか…。そんな時に広島の知人からこのキャロル譲渡の話があったので、急遽プロジェクトがスタートした感じです。“キャロル作ります”と雨さんに報告したら“それ、俺もやりたいなぁ”と言われましたよ(笑)」と説明してくれたのは郷田鈑金の駒場代表だ。


何より注目なのは、全幅約1800mmまで拡大された極太のワイドボディ。前作同様、NA系ロードスターの足回りと駆動系をフル移植して実現しているが、苦労したのはホイールベースの設定。意外にもロードスターの方がホイールベースが短いので、リヤホイール位置を約7cm前方にオフセットさせてエンダー類を作り込んでいったという。電動キャンバストップはそのまま残しているのも拘りだ。

エンジンルームに収まるのは、自然吸気の13Bペリ。これは、雨さんのお孫さんが自身の手で組み上げた記念すべき最初のエンジンというのも注目のトピック。現在は仮搭載の状態で火入れはまだ先になりそうだが、EFIハードウェア製のスポーツインジェクション&電子制御スロットルをLINKフルコン制御で300ps以上を獲得する予定。ミッションはRX-8の純正6速となっている。


室内の仕上げも製作途上となっているが、ロードスターのステアリングシャフトをそのまま生かしたため後方に突き出したスパルタンなスタイル。純正の丸いメーターはそのまま残し、レーシングディスプレイをステアリングシャフト上にマウントすることを検討中。装着のバケットシートも展示のために、とりあえずシャンテから移植したものだ。

気になるのはロータリーキャロルの今後だが、初夏に開催予定のイベント『湾岸BASE YOKOHAMA』に向けて自走可能な状態を目指すことになる。そして、プロジェクトの最終目標は筑波サーキットでのタイムアタック。ターゲットとしているのはズバリ、シャンテを上回る1分5秒切りだ。
●取材協力:郷田鈑金 長野県岡谷市郷田2-1-37 TEL:0266-23-2937
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