目次
鍛造メーカーも魅力的なニューモデルを続々発表!
例年数多くの新作ホイールがお披露目となる東京オートサロン。今回はその中でもスポーツホイールに焦点を絞り、2025年デビューとなる注目モデルをピックアップしていく。パート2ではヨコハマホイール、TWS、BBSのニューモデルを紹介する。
ヨコハマホイール

アドバンレーシングGTシリーズを筆頭とする金型鍛造モデル、最先端の鋳造技術とフローフォーミング工法を組み合わせるモデルなど、幅広いラインナップを誇るヨコハマホイール。アドバンレーシングGTシリーズに、新たにステップリムを採用した「アドバンレーシングGT BEYOND-R」を追加した。
アドバンレーシング GT BEYOND-R

アドバンレーシングGTシリーズは本家の「アドバンレーシングGT」に加え、そのマイチェン版かつ5種類のコンケイブを持つ「アドバンレーシングGT BEYOND」、リムの深さが3種類ある「アドバンレーシングGTプレミアムバージョン」、ポルシェ各車に最適化した「アドバンレーシングGT フォー ポルシェ」といった派生モデルがラインナップされてきた。そこに新たに加えられるのが、新作の「アドバンレーシング GT BEYOND-R」である。

「アドバンレーシング GT BEYOND-R」はステップリムを採用し、ハードなチューニングカーの足元にもしっくり来る、古くて新しいアピアランスを実現。スポーク先端がリム一杯にまで広がる「アドバンレーシング GT BEYOND」とは一味違ったデザインを楽しめる一方、特殊形状のサイドカットなどの特徴はしっかり継承されている。



サイズは18インチからリリースされ、8.5Jから12.0Jまで幅広く展開。深さが異なるL-1からL-4までの4種類のリムが用意されている。カラーは他のGTシリーズにはないマシニング&ダイヤモンドカットとダイヤモンドカット&ダークプラチナブラックが採用され、レーシングチタニウムブラックを加えた全3色の設定。
アドバンレーシング RC-4

ラリーコンペティションを意味する「RC」シリーズの第4世代モデルである「アドバンレーシング RC-4」。WRCマシンをイメージさせる15本スポークを採用した鋳造フローフォーミングモデルだ。



従来は15インチを設定し、ヤリスラリー2ターマック用PCD136の競技専用モデルとして18インチも先行して展開されてきた。そして今回、一般的なPCD114.3の18インチも追加されることとなった。タイヤのリムずれを抑制するローレット加工も施され、カラーはラリーガンメタリック、ラリーゴールド、ラリーホワイトの3色を展開。
アドバンレーシング GTヘビーデューティー フォー ジムニー

24年に発売されたSUV/トラック用の金型鍛造1ピースモデル「アドバンレーシング GTヘビーデューティー」に、ジムニー専用の16インチが追加された。アドバンレーシングのジムニー専用ホイールとしては「RJ-D2」に続く第2弾ということとなる。



幅広な5本スポークデザインで、ジムニーおよびジムニーシエラにベストマッチするサイズを設定。JWL-T規格の強度基準をクリアし、旧型のジムニーにも適合する。イメージカラーのレーシングターコイズブルーを含む全4色を展開。
TWS

日本屈指の鍛造技術を誇るTAN-EI-SYAが展開するオリジナルブランド「TWS」。製造されるホイールはすべて鍛造となり、ハイエンドモデル向けの大径モデルを得意としている。その中で国産スポーツカーとのマッチングもいい、「エクスリート405Sスポーツモノブロック」に新色を追加した。
TWS エクスリート405Sスポーツモノブロック


ユーロスポーティなイメージのドレスアップブランド「エクスリート」の中でも、最もシンプルな5スポークデザインを採用する「エクスリート405Sスポーツモノブロック」。新たにグロスホワイトとフラットレーシングガンメタルの新色2色が追加された。サイズは18~19インチで、グロスホワイトに関してはPCD4-98.4と4-100のみの設定となる。



BBS

世界的な鍛造ホイールメーカーであるBBSジャパンは、2023年に発表した新素材「FORTEGA(フォルテガ)」を採用したニューホイール「FL」を発表。まずはポルシェ・タイカンなどへの装着を想定した21インチモデルの先行受注を開始した。また、SUV向けホイールの「RE-X」と「RN」には新色を追加している。

ニューモデルの「FL」に採用されるアルミ合金素材「フォルテガ」は、超超ジュラルミン以来10年ぶりに開発されたアルミホイール用の新素材。バッテリーEVや大型SUVなど、車両重量の重たい次世代モデルの要求基準をクリアすることを目的に開発された。BBSジャパンとしては従来のアルミ合金、マグネシウム、超超ジュラルミンに加えて4つ目の素材を手に入れたことになる。

フォルテガはシリコンの配合比率を高めるなど、アルミ合金の素材配合率を最適化することで、材料そのものの剛性を測る指標となるヤング率が10%アップ。その分ホイールを薄肉化すると軽量化できるため、従来同等の高剛性を保ちながら、約10%の重量軽減を実現するという。BMW iX3の純正ホイール比では、四輪合計のバネ下重量を22kg軽量化した。



第1弾製品として展開される鍛造1ピースホイールの「FL」は、スポークの組み合わせに奥行きをつけた立体的メッシュデザインを採用。サイズは9.5Jプラス53×21インチ、11.5プラス50×21インチ(PCD 130−5H)、カラーはセレナイトブラウンを設定する。
BBS RE-X / BBS RN


既存モデルとしてはSUV向けモデルの鍛造1ピースホイール「RE-X」と「RN」に新色のマットグレイを追加。サイズ展開は「RE-X」が18インチと21インチ、「RN」が20インチとなる。