「大排気量レクサスに惚れ込んだ男女の物語」地を這うIS500とLC500がカッコ良すぎる!

咆哮する赤き閃光

大排気量の自然吸気エンジンに勝る官能はない。レクサスが誇る5.0L・V8ユニット「2UR-GSE」の魅力に触れる度に、そう思わされる。

メルセデスのAMGやBMWのMシリーズに対抗するために開発され、2007年にIS Fが初搭載。最高出力423ps、最大トルク51.5kgmというスペックは以来、進化と熟成を重ねてきた。ライバルたちがこぞってダウンサイジングコンセプトを採用していく中で、レクサスのスポーツモデルは今もその流儀を貫いている。

そして、2017年にレクサス初のFセグメントクーペとして登場した『LC500』が、この2UR-GSEを搭載する。その高性能は、優美なスタイリングとともに世界のセレブリティを魅了。3.5L・V6ハイブリッドもラインアップするLCだが、やはり今や貴重な存在となったV8モデルにファンが多いのも納得だ。

さらに2022年には、北米で先行発売されていた『IS500』が日本市場にも導入される。コンパクトかつ軽量なDセグメントセダンに5ℓV8を組み合わせたIS Fの再来となるモデルで、隆起するボンネットフードがその証である。

両車ともにサーキットで鍛えられた『F』モデルでこそないが、2UR-GSEが繰り出す迫力と余裕のある走りに加えて、アイドリング時から楽しませてくれるV8独特のサウンドは、むしろストリートでこそ、その本領を発揮するのではないだろうか。

今回、取材した2台はエアサスペンション化を筆頭とするカスタム系車両だが、ボディカラーのラディアントレッドだけではなく、V8サウンドを盛り上げる排気チューンを実施するのも両者の共通項だ。そんなLC500とIS500、二人のオーナーの拘りを見ていこう。

走りを犠牲にしないカスタム系女子!

レクサスIS500【OWNER:Rie】

かつてはシルビアや180SX、R32スカイラインやA31セフィーロでドリフトをしていたという、女性オーナーの“Rie”さん。その後、しばらくはレクサスIS250を大人しく乗っていたそうだが、IS500が日本に限定導入されると知って胸がときめき、500台限定の抽選に申し込んだところ見事に当選。5.0L・V8のカーライフが始まった。

「IS500はパーツが少ないので、他車種用の流用やワンオフをするしかなくて大変ですが、オンリーワンに仕立てられるのが楽しいですね」とはRieさん。以前は全く興味がなかったカスタム系で愛機を進化させていった。

IS500が搭載する2UR-GSEのスペックは、最高出力481ps、最大トルク54.6kgm。レムスのチタン製インテークパイプを装備し、ブリッツのエアフィルターで吸気環境を整えている。エンジンヘッドカバーはボディに合わせて赤で塗装したが、ラディアントレッドの再現が難しかったとのこと。

NAVI・AV-AVSを活かすため、RS★Rの車高調『Best★iアクティブ』をロームエアーのエアバッグでエアサス化。走りを重視して、キャンバー角をやや抑えたセッティングを大阪のAPガレージに依頼した。ホイールはBCフォージドの2ピース。タイヤにミシュラン・パイロットスポーツ4Sを選ぶのも、走り屋としての拘りだ。

マフラーは大阪のヒッキーウェルディングに、中間パイプからワンオフ製作を依頼したフルチタン製。V8サウンドを楽しむだけではなく、純正同様の4テールとしながら美しさも徹底的に追求している。

エアロはLEXONのカーボン製リップスポイラー&サイドステップ、TOM’Sのリヤサイドフィン、米国NIA社のリヤディフューザーという組み合わせ。

全国のドレスアップイベントに参加してトロフィーを獲得しまくっているが、渋さすら感じる作り込みを見れば納得。さらなる進化のために、ワンオフ策をめぐらしていると語ってくれた。

KUHLのワイドフォルムに一目惚れ

レクサスLC500【OWNER:OOKAWA】

ノーマルのレクサスLCはむしろ嫌いだった」という“OOKAWA”さん。ところが、東京オートサロン2023のクールレーシングブースで、ワイドボディ化されたLCを見て衝撃が走った。そのままクール代表の片岡さんに直談判し、出展車両そのものを購入したという。

出展時は白でフルラッピングがされていたが、これを剥がして現れたラディアントレッドのボディにますます魅了されて、それまで無縁だったドレスアップイベントにも参加するようになった。

「3.5L・V6ハイブリッドではなく、V8を所有することになったのは偶然ですが、やはり迫力あるサウンドはたまりませんね」とOOKAWAさん。マフラーはクールレーシングの4テールをベースにしつつ、本気のV8サウンドが楽しめるように可変バルブ式にワンオフ加工。さらに、スピードリミッターカットも実施して、LC500の本領を発揮させている。

フェンダーのワイド幅はフロント片側50mm、リヤ片側70mm。ホイールは21インチのヴェルズ・クローネKR03で、フロント11J&リヤ12Jをセットする。ローダウンはエアフォースのエアサスによるものだ。

「今はフロントバンパーを作ってもらいたいと、片岡さんに頼み込んでいます」とのこと。OOKAWAさんのカスタムライフは、まだ始まったばかりだ。

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