「これがチューニング界のDRSか!」約22万円の本格的アクティブウイングに注目【SEMA SHOW 2021】

汎用モデルは約22万円から!

サーキット派必見の空力デバイス、日本でも流行りそう・・・

ドラッグ・リダクション・システム(DRS)と言えば、2011年よりF1に導入されたアクティブリヤウイングの名称だ。ドライバーのボタン操作によって、リヤウイングのフラップを可動させ、ダウンフォース量とドラッグ(空気抵抗)をシチュエーションに応じて変化させることができる究極の空力パーツである。

そのシステムを市販チューンド向けに最適化し、完全なる電子制御での可変ウイング機構を作り出したのが米ビクターレーシング社。風洞実験を繰り返しながらデザインしたという製品のディテールは、まさに質実剛健。一切の無駄を省いたソリッドな作り込みが特徴的だ。

通常のダウンフォースモード
エアロブレーキングモード

本製品はスタンドアローンタイプで、車両側のECUやOBDとの連携は必要ない。専用のビルトインECU(Gセンサー、加速度計、GPS)で車両の走行状態を検出し、最適なフラップ角へと瞬時に可変させるという仕組みだ。加えてブレーキとして働くエアロブレーキングモードも搭載しており、通常のGTウイングでは考えられないほどマルチな機能を備えている。

ウイング稼働は電子制御のアクチュエーターが担う。

SEMA2021で発表されたC8コルベット専用モデルはおよそ40万円とのことだが、ビクターレーシングでは幅広い車種に取り付けできる汎用モデルも設定。こちらはウイング本体とアクチュエーター、専用ECUなど全てセットで約22万円~となる。

●問い合わせ:VICTOR RACING Mail:Sales@VictorRacing.com

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