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街乗り&サーキットでタイヤの実力を検証!
MOMO TIRES M-ATTACKを飯田章選手がテスト
ステアリングでお馴染みの“MOMO”が手掛けるスポーツタイヤの新作が、今回紹介する『M-ATTACK』だ。特にサーキットでのグリップ性能やコントロール性能に拘って開発されたモデルで、イタリア本国のHPでは“レーシングタイヤ”と表記されているだけに期待が高まる。

ただし、サーキット専用タイヤではなく、公道での使用も可能なオールマイティさを持ち味とする。トレッドパターンは左右非対称で、アウト側とイン側の指定があるタイプ。ブロックも大きめでトレッドの剛性も高そうだ。
センターには太めの縦溝があるため、雨天時の排水性能も高そう。大きめのブロックパターンとコンパウンド特性でドライ時のグリップ力を出し、太めの縦溝でウエット時の性能を確保する作りが見て取れる。


今回は公道でも使えて、サーキットでのタイムアタックやドリフトといった本格的なサーキット走行にも使えるという触れ込みを踏まえて、一般道や高速道路での乗り心地やロードノイズの確認。袖ケ浦フォレストレースウェイ(サーキット)での限界性能を検証してみた。ドライバーは飯田章選手。テスト車両は彼の愛車である4A-G搭載のカローラバン(浮谷商会製作)で、タイヤサイズは195/50R15だ。

センターの2本の縦溝とアウト側のブロックバターンと繋がった縦溝を加えて、3本の縦溝があるため排水性能は高そう。トレッドウェアは180だが、触った感じのトレッド面のゴムは固くもなく、ベタッとする感触も無い普通のタイヤといった感触。空気圧は2.3キロでテストを行なった。

まずは高速道路からインプレッションスタート。「タイヤの固さみたいなものは感じるけど、乗り心地も悪くないし、路面のアンジュレーションに左右されることもない。レーンチェンジも思い通りできるし、至ってニュートラルな特性だね。安心して高速走行できたよ」とはアキラ選手。

続いては一般道でのインプレッション。「このクルマみたいに排気音がうるさいと気にならないけど、静かなクルマだとロードノイズが気になるかも。ちょっとゴツゴツ感があるね。高速道路から一般道に移動して、速度域が下がってもニュートラルな特性は同じで、ストリートでの性能に不満は一切ないよ」とのこと。

続いてはサーキットでの全開走行でタイヤを評価していく。「熱の入りが遅いから、グリップしないタイヤなのかと思ったけど、熱が入ると期待以上にグリップしてくれたよ。グリップレベルは、このクルマにはオーバースペックなくらい! トレッドとサイドウォールの剛性が高く感じられ、限界を超えるまではニュートラルで、超えると弱アンダーでバランスは抜群。モータースポーツ向きのタイヤだって言いたくなる良いタイヤだよ」とのこと。

サーキット走行後のタイヤのトレッド面。過度に溶けたという印象はなく、触った感じもサラッとしている。コンパウンドが溶けてグリップさせるというよりは、ブロックとサイドウォールの剛性でグリップ力を生み出している印象だ。

「モータースポーツ向きなグリップ力とコントロール性能を合わせ持つ、かなりイケてるタイヤだよ。熱の入りが遅いから、ドライの時とウエットの時のグリップ力に違いが出るかも? そこが唯一の懸念点かな。販売価格にもよるけど、かなりの人気タイヤになるんじゃないかな」とは飯田選手。
今回試した195/50R15(8890円/本)以外にも、225/45R17(1万1290円)、235/40R18(1万3890円)、265/35R18(1万6990円)とニーズの多いタイヤサイズはカバー。価格もリーズナブルな設定なので、練習用スポーツタイヤとして導入を検討してみてはいかがだろうか。
※記事内のタイヤ価格(送料・税込)は2025年4月時点のものとなります。
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