目次
NA、スーパーチャージャーを経て2.5Lターボ仕様に到達
300km/hオーバーを目指して最高速に挑む!
300km/hの壁がいかに厚いか、改めて思い知らされる結果となった。フェニックスパワーZD8の最高速は299.86km/h。ターゲットの300km/hまでわずか0.14km/h届かなかった。


NAからスーパーチャージャーと着実にステップアップしてきたこのデモカー。今回は、HKSの2.5Lキットを組み込んだ強化エンジンに換装。併せてトラストTD06SH-20RX改タービンで武装した540ps仕様(最大ブースト圧1.1キロ時)だ。
「インターセプトは3000rpmちょっと。どこからでも加速していくようなパワー特性ですね」とフェニックスパワー代表の横山さん。そう、500ps超えの高出力仕様でありながら、快適に街乗りできる日常性も兼ね備えているのだ。

数字だけを見るとまさにフルチューンの領域だが、実はミッションはノーマルのまま。排気系も効率重視のフルストレートにするのではなく、アペックスのEXマニとR.S.Eのチタンマフラーを使いつつ、アペックスのキャタライザーをセットして排ガス浄化性能も担保する。

ワンオフの大容量インタークーラーもセットして吸気温度の安定化を図る。出力アップに伴い、増える熱量を抑えるべくワンオフのオイルクーラーも追加された。

足元には、ボルクレーシングTE37ウルトラトラックエディションIIの19インチ(FR8.5J+45)に、アドバンネオバAD09(FR235/35-19)を組み合せる。ブレーキは前後ともエンドレスのモノブロックキャリパーが採用された。

インテリアは運転席にレカロのSP-Gをセットしているのみ。ノーマルミッションに合わせるのはATSのカーボンツインプレートクラッチだ。

アタック前には「6速、6800rpmまで回れば300km/hの大台に乗る計算。ただ最高速アタックに備えてZN6前期用の3.7ファイナルに変更していることもあり、ECUエラーが出るのがちょっと怖いですね。スポーツ触媒が付いているので高回転では排圧が厳しいのも確かですね」と話していた横山さん。

結果は前述した通り寸止めとも言える悔しい結果(299.86km/h)となったが、3回のアタックをトラブルもなく走り切り、条件次第では300km/hオーバーも確実。最終目標となる320km/hに向けて確かな手応えを掴んだ様子。今後の挑戦も見逃せない!
●取材協力:フェニックスパワー 福井店:福井県坂井市丸岡町朝陽2-317 TEL:0776-67-2980/京都店:京都府久世郡久御山町佐古外屋敷37-2 TEL:0774-48-1157
【関連リンク】
フェニックスパワー
http://www.phoenixs.co.jp/phoenixs/