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従来モデルとは比較にならないレスポンス!
ハイブーストでも過給がタレない逸品!
ターボ関連およびパフォーマンスチューンパーツの供給を通じて、世界中の注目アイテムを日本市場へ紹介しているGCGターボ。同社が取り扱う製品の中でも主力となっているのが、ギャレット製のターボチャージャーだ。
そのギャレットタービンの中でもフラッグシップに位置づけられる「Gシリーズ」が、このたび「シリーズⅡ」へと進化し、さらなる性能向上を果たして登場した。

シリーズⅡ最大の進化ポイントは、コンプレッサーホイールにある。従来と同様、軽量かつ高レスポンスを実現するビレットタイプを採用しながらも、解析・切削技術の進歩によって、より複雑かつ立体的なブレード形状を実現。これにより、従来モデルが得意とした低回転域からの立ち上がりに加え、高回転・高過給時のエアフロー量を大幅に向上。結果として、同じサイズのタービンながら、最大で約50ps分相当の風量増加が確認されている。


エキゾースト側も抜かりはない。新たに超合金「Mar-M」を採用することで、軽量性と高耐熱性を両立。コンプレッサーホイールの効率向上に合わせて排気ブレード形状も最適化され、排気効率が大きく向上している。ハウジングにはステンレス製素材が用いられ、Vバンド方式を採用することで作業性にも配慮。さらに、完全新設計となったセンターコアはスリムな設計とされ、シャフト長の短縮によって振動の発生を抑制。冷却水や潤滑油ラインも多方向からの取り回しが可能となり、エンジンルーム内での柔軟なレイアウトに貢献する。
また、コンプレッサーハウジングには回転センサーやバキューム圧センサー用のボスもあらかじめ用意されており、電子制御による精密なマネジメントにも対応している。

その性能を裏付けるように、コンプレッサーマップにもシリーズⅡの進化は明確に表れている。小径のタービンでありながら高ブーストで運用したいというニーズに対し、従来品で発生しがちだった高回転域での排気詰まりを解消。応答性と風量の両立を可能にしているのだ。
このように、コンパクトでありながら高性能を誇る新型タービンは、限られたスペース内での取り回しが求められる現代のエンジンルーム事情においても、その存在感を大いに発揮。過給機チューニングの要として、GシリーズⅡは今後のマシンメイクにおいて欠かせない選択肢となるだろう。
●取材協力:GCGターボ TEL:050-3773-0911
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