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“今だからこそ!”のRB25チューンを模索!
東名パワードのキットを軸とした2.8L仕様に注目せよ!
RB26だけでなく、RB25やRB20にも精通するRBスペシャリスト“RSタカギ”。近年は特に、RB25搭載車を対象としたチューニングやリフレッシュ作業に力を入れている。

これまでは、価格高騰や入手困難が進むRB26ブロックの代替として、RB25ターボブロックを加工し、RB26用ピストンやヘッドと組み合わせてGT-Rに搭載するような独自の手法も実践してきた。
RB25とRB26ブロックの大きな違いは、ピストンを冷却するためのオイルジェットの有無だ。RSタカギでは、RB25ブロックにオイルジェット用の加工を施し、RB26並の信頼性を持たせている。

また、RB25ブロックには本来タービン用のオイルラインがないため、IN/OUTの両側に新たにオイルラインを設けることで、タービンの冷却にも対応。さらに、エンジンを新規に組み上げる際やオーバーホール時には、ウォータージャケットのグロメットを全数交換し、腐食による水漏れも予防している。

近年特に増えているのが、RB25ターボエンジン、特にNEO6のリフレッシュや、排気量アップとなる2.8L化メニュー。そして、手に入りにくくなってきたRB25ターボ用ブロックの代替策として、比較的入手しやすいNA用RB25ブロックをベースにした加工流用も始めている。

「ここ数年でRB25の注目度が上がり、それに応じて対応パーツも増えてきたのが嬉しいですね。特に、東名パワードがNEO6対応の2.8Lキットやプロカムを出してくれたおかげで、チューンの幅が狭かったNEO6車も、今はかなり盛り上がってきてますよ」と語るのは代表の高木さん。
RSタカギでは、東名パワード製NEO6パーツの開発協力も行っており、とりわけソリッドタイプのバルブリフターは待望の逸品。インナーシム化によって、ハイカム使用時に起こりがちな“シム飛び”を解消し、さらに素材をアルミからクロモリ鋼に変更することで、偏摩耗の抑制にも成功している。


現在製作中のRB25改2.8L仕様エンジンも、東名パワード製パーツを多数使用。インナーシムリフターとプロカムを組み込み、可変バルタイの最適化も含め、高回転域まで伸びの良いフィーリングを狙って仕上げている。


そんな中、ちょうど仕上がったばかりという1台が、NAベース車をフルコン化してアップデートした仕様。セダンをベースにステップアップを計画していたオーナーから、「電装系のリフレッシュを兼ねて、自分でセッティングできるようにしたい」という要望を受け、LINK製のフルコンを導入。ベースセッティングを施したうえで納車するという。ECUには「リンクG4+エクストリーム」を採用。今後の排気量アップやターボ化にも対応できるベースとしても最適な一台だ。

「ER34の人気上昇とともに、RB25の価値も大きく変わってきました。だからこそ、これまでのノウハウを活かしつつ、RB25ならではのチューニングをしっかり提案していきたい」と高木さんは語る。
RBチューンの進化と精度の向上を追い続けるRSタカギ。今だからこそ、RB25に注目する価値は十分にある。
●問い合わせ:レーシングサービス高木 岐阜県養老郡養老町金屋274-52 TEL:0584-34-0020
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レーシングサービス高木
http://www.rs-takagi.com