「筑波55秒入りを狙うGRヤリスの脈動」名門バリスによる高機能カーボンエアロに大注目!【東京オートサロン2022】

片側50mmのワイド化で295サイズを飲み込む!

本格的なターボチューンでラジアル55秒入りを目指す

サーキットでのパフォーマンスを突き詰めたバリスの高機能エアロシステム“神風-KAMIKAZE-”シリーズに、GRヤリス用が登場(価格未定/2022年4月デリバリー予定)した。

展示車両はGRヤリスチューンを積極展開する“ガレージGフォース”のデモカーだ。筑波ラジアル55秒入りを実現させるために、いよいよ本格的なダウンフォースの増強に乗り出したわけだ。

ポイントは前後の強烈なワイドフェンダーだろう。実走行を繰り返しながら安定する挙動のトレッド値を計算し、ワイド幅は前後50mmに設定。これにより、11Jのホイールと295/30サイズのタイヤを飲み込む事が可能となった。

フロントはフルバンパータイプではなく、意外にも純正バンパー下部に追加するアンダースポイラー形状を採用。「純正バンパーはデザイン性も機能面もよく出来ていますからね。それを活かす方向で仕上げました」とはバリス矢萩さん。

「デザイン性を損なうわけにはいかないけど、それよりもとにかくタイムアップすることを目的に造形しています」というだけあり、真正面から見るとフロントディフューザーの張り出しは尋常ではないレベル。まさにサーキットスペックだ。

なお、これらのエアロパーツが全て12Kカーボン製というのも見逃せない。12Kとは1束12000本のカーボン繊維を使っていることを指す。通常のエアロパーツに使われる3K(3000本)のカーボン繊維とは違いが一目瞭然。繊維が綺麗なマス目状に仕上がっているのが分かるだろう。

サスペンションアームやプロペラシャフトなどの用途が中心で強度が高い代わりに加工が難しい12Kを、あえてエアロパーツに使用する。バリスの高いファイバー加工のクオリティがあってこそキットなのである。成型はバキュームインフュージョンだ。

タイヤはブリヂストンのポテンザRE-12Dで、295/30-18サイズを通しで履く。フェンダーはただタイヤを収めるだけでなく、タイヤ後方の乱流を引き抜くためにリヤ側が絞り込まれた形状を採用している。

GTウイングはメインエレメント1700mmという超大型タイプを投入。それでもラダーまで含めて3kg台で収まっているというから恐れ入る。ルーフラインを延長したようなデザインのリヤスポイラーも特徴的だ。

ロングノーズ仕様のフロントセクションとバランスさせるために、リヤのディフューザーも後方へと大きくオフセット。バンパーサイドにはエアシュラウドも装備する。

もちろん、機能優先だからといって見た目がカッコ悪くなってしまっては意味がない。「機能性を追求しつつ、カッコよく、速いマシン」をコンセプトに掲げるバリスだからこそ、ここまで美しく挑戦的なフォルムが完成したのである。

なお、この神風GRヤリスは間もなく本格的なターボチューンを敢行し、増加したダウンフォースに負けないだけの“チカラ”を手にしてから筑波攻略を開始するという。どこまでのタイムを伸ばすのか、その動向には注目だ。

TEXT&PHOTO:山本 大介(Daisuke YAMAMOTO)
●取材協力:バリス TEL:042-689-2939

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