「三菱FTOで『侍』を表現した問題作を振り返る」脇差をモチーフにしたカチ上げマフラーも注目!

ヴェイルサイドのコンバットを始め、超攻撃的エアロがブームだった2000年代。その時代を象徴するような作品が、三菱チューンを得意とするエアロクラフトKAZEによる「SAMURAI」シリーズだ。ここで紹介するのは、第4弾として2003年に発表された「SAMURAI IV FTO」。その独創的メイキングを見ていこう。(OPTION 2003年4月号より抜粋)

独創的なカチ上げマフラーは“脇差”をイメージ!?

オリジナリティを突き詰めた超異色の作り込みに注目

SAMURAIと名付けられたネーミングから分かるように、至るところにその片鱗が伺える独創的なデザイン。リヤフェンダーは片側40mm、計80mm拡大され、甲冑をイメージして作られている。強烈な角度でカチ上げられたマフラーは脇差しをモチーフに。紫のボディカラーは古来の和装からヒントを得たもので、インテリアに至るまで全てこの色で統一されているのだ。

KAZEが手がけるチューンドは、代表の野倉さんの好みだけでなく、ユーザーの要望を取り入れているのもポイントの一つ。何パターンか描いたスケッチ画をオーナーズクラブ内で見せて意見を聞き、最終的なデザインをまとめているそう。そのため、奇抜なショーモデルではあるが、内外装含めてデモカーと全く同様の仕様を再現することも出来るようになっている。

FTO純正のミラーはドアに装着されているが、この車両ではサイドウインドウ部分に移設。元の位置には当て板を貼って対処している。

日差しの照り返しを考慮し、ダッシュボードなどには艶を抑える配合の塗料を使用するなど、パーツによって微妙に塗料を変更するなどの工夫が行われている。メーターホルダー類はオリジナルのものを装備し、チューンドらしい雰囲気とスッキリ感を演出している。

シートは前後共にノーマルシートを張り替えて使用。フロアマットも紫で統一されている。

インマニカバーは塗装で紫に染め、ホースも可能なかぎり紫のものを使用。アーシングケーブルやエアクリーナーなどは同系色の赤を使用してまとめている。このようなカラーコーディネイトもポイントだ。

派手さが目立つその姿は、まさにストリートでこそ輝く強烈なもの。GTルックのような機能美を追求したエアロキットではなく、製作者のアイディアが詰まったこのような方向性はショーカーならではの魅力と言えるだろう。

●取材協力:エアロクラフトKAZE 千葉県館山市正木154−5 TEL:0470-20-6066

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