「これがクールレーシングのR35GT-Rファイナルスペックだ!」新感覚ワイドボディの産声【東京オートサロン2022】

大胆なフェンダーデザインがポイント!

クールレーシングGT-R伝説の集大成

東京オートサロンで実施されている東京国際カスタムカーコンテストにて数々の入賞歴を持ち、常に来場者の度肝を抜く革新的なカスタムスペックを展示してきた“クールレーシング”。今回紹介するのは、そんな同社がブランド創設10周年を記念して開発したR35GT-Rのファイナルエディションモデルだ。

今作は、3DCADとNC加工機を使った新製法で開発。フロント/サイド/リヤの3点キットに前後のワイドフェンダーを加えた構成で、ノーマルのプレスラインを意識しながら、クールレーシングらしい曲線と直線が融合した迫力のスタイリングを作り上げている。

アグレッシブなフロントバンパーは、インタークーラーやオイルクーラーのコアへと効果的にフレッシュエアを導入できるように大きな開口部を設定。これにアンダーディフューザーを組み合わせることによって、攻撃的なフェイスを構築している。

このボディキットのハイライトは、やはり独特形状のワイドフェンダーだ。フロント片側60mm、リヤ片側70mmのワイド化を図り、圧倒的な存在感を演出。複雑でエッジの効いたデザインとしながら、ノーマルのシルエットとの調和を目指し、各パネルやラインに合わせて徹底的に作り込んだ意欲作となっている。

なお、このファイナルエディションのボディキットにはタイプ1とタイプ2が存在し、今回展示されたのはタイプ1。違いはリヤフェンダーの処理で、ドアパネルまで含めてデザインされているのがタイプ1、リヤフェンダーのみでワイド化が完結するのがタイプ2となる。

リヤバンパーは下部に大型のディフューザーを追加してブラッシュアップ。また、エキゾーストマフラーは派手さを狙ってセンター4本出しにチャレンジ。左右のディフューザーから覗くエキゾーストパイピングも独創的だ。

「今回はワイドボディ仕様のタイプ1を展示しましたが、タイプ2も標準ボディ仕様も開発済みです」と片岡代表。

迫力のオーバーフェンダースタイルは大胆でありながら、精巧な作り込みにより、世界基準のスーパースポーツに相応しい品格あるシルエットに仕上げられている。そこには幾多の車種を手がけてきたトップブランドの意地が詰まっているのだ。

PHOTO:金子 信敏(Nobutoshi KANEKO)/TEXT:山本 大介(Daisuke YAMAMOTO)
●取材協力:クールジャパン TEL:052-693-9893

【関連サイト】
KHUL JAPAN(クール・ジャパン)
https://kuhl-japan.com/

キーワードで検索する

著者プロフィール

yamamoto 近影

yamamoto