「もはや公道を走るスーパーGTマシン!」最強すぎるメルセデスAMG GT改ワイドボディ仕様と遭遇

AMGのスーパースポーツモデルを過激にモディファイ

ブラスト製作のトラックスタイルAMG GT!

東京都町田市を拠点に、ボディカスタムやエンジンチューンを手掛ける“ブラスト”。ワイドフェンダー装備など、派手さや個性を強調したいユーザーから支持されるショップだ。そんな同店が2021年に製作したデモカーが今回紹介する『メルセデスAMG GT』。

メルセデスAMG GTと言えば、F1のセーフティカーにも使われているハイエンドスポーツの代表格。レーシングカーとしてGT3モデルも発売されている他、国内ではスーパーGTシリーズに参戦するなど活躍の場を広げている。新車価格は約1700万円からと高額だが、中古車市場には800万円台で購入可能な個体が多く流通しているため、R35GT-Rの対抗馬となり得る存在でもある。

そんな素材をベースに、ブラストはまずスタイリングから攻めた。ポーランドのブランド“Carbonerre(カルボネール)”と正規輸入代理店契約を締結し、同社の片側50mmワイドのボディキットを投入。さらに、トレンドとなりつつあるフォージドカーボン仕様のシートでボディ全体をラッピングして独特のスタイリングを構築している。

ホイールはワークグランシーカーDMXのカスタムオーダーモデル。マットブラックのディスクに艶消しブロンズのリム、チタンコートピアスボルトという組み合わせだが、こういった細かい指定ができるのも3ピースホイールの強みであり、ワーク製品の特徴と言える。ちなみに、車高はダウンサスを用いて下げられているが、これは純正ダンパーの出来が良すぎて車高調を投入する必要がないと判断したからだ。

フロントセクションは後期純正バンパーにカルボネール製リップを追加。アクセントとして、純正ボディカラーのイエローを活かしているのも見逃せない。

大型のダクトが設けられたリヤバンパーと、巨大なフィンが特徴的なリヤディフューザーもカルボネール製。レーシングカーさながらの威圧感ある雰囲気を醸し出す。

曲面で構成されるリヤセクションにシャープなスワンネックGTウイングの組み合わせは、見た目の強さの演出にも繋がる。

ブラストオリジナルのモニター機能付きステアリングを装着したインテリア。ゆくゆくはロールケージなども導入し、見た目のインパクトに相応しい仕様へと仕上げていくという。

エンジンも現状ではストック状態。ちなみにベース車はGT Sグレードで、4.0L・V8エンジンは純正でも515psを発生させる。今後はECUチューニングで、段階的にパワーを高めていく計画がある。

AMG GT特有のラグジュアリーさを失う事なく、メルセデスのフラッグシップを容赦無く極低のカスタム仕様へと導くその手腕は、エキスパートビルダーならではだ。存在感は圧倒的にして唯一無二。まさに「公道を走るレーシングカー」そのものである。

●取材協力:ブラスト 神奈川県大和市つきみ野7-12−2 TEL:046-259-7548

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