「父から受け継ぎ今なお現役!」家族との思い出が詰まった40年モノのSA22Cに乾杯

物心が付いた時から自宅にあったロータリー

ナンバーは当時モノの2桁!

今回紹介するSA22Cは1978年式の初期型。当時モノの二桁ナンバーが気になって話を聞くと、このSAはオーナーが5歳の時に自宅にやってきた思い出のマイカーで、幼少期から将来は自分が乗ると決めていたとか。

オーナーの父親は、この車両を新車2年落ちの状態で購入。息子である現オーナーの手に渡ったのが27年前とのことで、かれこれ40年以上の付き合いになるわけだ。

心臓部に収まるのは12Aロータリーで、定期的にオーバーホールを行うことで好調を維持している。カタログスペックは130psと非力だが、軽快に吹け上がるロータリーフィールと1トン弱の軽量ボディによるコンビは絶品で、全く不満はないそうだ。

チューニングに関しては、当時モノの剥き出しエアクリーナーと社外マフラーで吸排気効率を高めているくらい。ウェーバーキャブやタコ足も所有しているそうだが、現在はあえて装着せずにオリジナルコンディションをキープする方向で育てている。

ステアリングはナルディ・クラシックを愛用。経年劣化でひび割れが発生している内装パーツは状態の良い中古品へと交換予定だが、脱着の際に樹脂パーツを壊す恐れがあるため踏みとどまっているそうな。シートは純正が破れてしまったことを機に、両席ともブリッドのセミバケットに変更した。

TBS車高調で適度にローダウンした上で、RSワタナベの8スポークホイールをインストール。「初期型は4穴のPCD100なので探すのに苦労しました」とはオーナー。スポーク部分はDIYでゴールドにペイントしている。

まさに父子相伝。走行距離は22万キロに達しているが、その1キロ1キロに家族の大切な思い出が詰まっている。そしてそのストーリーはこれから先も綴られていくのだ。

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