「仮想ライバルはアバルト!」3代目デミオを実測170馬力までドーピングしてボーイズレーサー化!?

オーバー170馬力を発揮するナイトスポーツ渾身の作

遠心式スーパーチャージャーを軸にした至宝の出力向上メニュー

フィアットのチューナーとして名高い“アバルト”を仮想ライバルに開発が進められたナイトスポーツの3代目デミオ(DE5FS)。スポーツラジアル仕様にも関わらず、筑波サーキットを1分8秒980で駆け抜けるという事実を知れば、その小さな肢体の奥に秘められたポテンシャルの高さは理解できるはず。

驚異的なチカラの源…、それは過給機によるドーピングだ。しかも、手法は一般的なターボチャージャー化ではなく、ロトレックス製の遠心式スーパーチャージャーを使用した独自のシステム“ハイブースターキット(53万5000円〜)”によるもの。

ロトレックス製の遠心式スーパーチャージャーは、クランクからベルトを介して伝えられる回転を増幅し、その回転でタービンを回して過給する。つまり、クランク回転による駆動でレスポンス良く過給するスーパーチャージャーと、高回転域での効率に優れるターボチャージャーの特性をミックスさせたものと考えていい。

気になるパワースペックは、吸排気までフルノーマルのZY-VEエンジンと組み合わせた場合が166ps(純正106ps)。そこにオリジナルマフラーを導入することで、約10psのエクストラパワーを手にすることが可能だ。

ちなみにこのキットは、EXマニを含めた排気環境は手を入れる必要がないため完全車検対応。さらに、CVT車や1.3Lモデル、はたまた先代DY系デミオなどにも取り付けできるそうだ。

制御系は、純正インジェクターのままハイオク前提に燃調マップを再構築(レギュラーマップも用意されている)しつつ、高回転域で点火時期のシビアなセッティングが必要のため、トラストのeマネージアルティメイトを使用。最大ブーストは0.9キロ設定となる。

キットには吸気温の上昇を防ぐ前置きインタークーラーもセットされている(CVT用はインタークーラーレス)。装着にあたっては純正バンパーのカットが必要だが、ナイトスポーツ製のフロントバンパーであれば無加工でいける。

デモカーに装着されているマフラーは、101.5φテールが大迫力のシングルテール仕様。素材はオールステンで近接排気騒音は91dB。ベンチテストでは高回転域で7psのアップ(ノーマル108ps→115ps)を達成している。無論、同社ハイブースターキットとの相性も抜群だ。

エクステリアはオリジナルの『グランドエフェクト』で武装。取材車両はフロントバンパータイプ1(6万6000円)にリヤウイングスポイラー(4万6200円)を組み合わせて、スポーティなフォルムを演出。

2機の60φメーターをスマートに配置することができる、専用メーターフード&汎用シングルメーターフードも用意。共にオフブラックで、デミオのインテリアに自然と溶け込むデザインだ。

ノーマルダンパーはリヤが硬く、グリップが逃げやすい。そこで、アラゴスタベースのオリジナル車高調を開発し、腰高感の払拭はもちろん、キビキビとしてコントローラブルな特性に変更。ダンパーは減衰力12段調整式で、スプリングはメルヴェ(F6.5kg/mm R2.5kg/mm)が組まれる。

リヤのドラムブレーキを軽量化するためのアルフィンドラムも開発。気になる重量はノーマル3.9kgに対して2.5kgと、1輪あたり1.4kgものバネ下重量のダイエットが可能になる上、ボディに放熱フィンを配することで対フェード性も向上させている。

ホイールは17インチのアドバンレーシングRS(7.0J off+41)で、タイヤはアドバンネオバ(215/40-17)をセットする。

余談だが、このデモカーを試乗したユーザー達の多くは『ノーマルRX-8より速い』と驚嘆するそうだ。小よく大を征す。格上を喰らう異次元の戦闘力は、かつて“ジャイアントキラー”と称されたアバルト・チューンそのものである。

●問い合わせ:ナイトスポーツ 東京都大田区城南島2-2-6 TEL:03-5755-1211

【関連リンク】
ナイトスポーツ
http://www.knightsports.co.jp/

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