「カプラーオンでブーストアップ完了」 近年、装着率が高まっているHKSのパワーエディターって何なの!?

ターボチューニングの概念を変えるシステム

シビック系からスイスポ、新型ジムニー用までラインナップ!

ターボ車のブーストアップ仕様を構築するには、ブーストコントローラーを取り付けてブースト圧を引き上げる。そして、上げた分のブースト圧に対応できるようECU内のマップ(燃調や点火時期など)を書き換える。従来、このように最低でも2段階の工程を踏む必要があった。

そもそも純正ECUにはブーストアップに対応するデータは入っておらず、専門チューナーの手でリセッティングしないと最悪の場合エンジンが壊れてしまう。

ところが、HKSから発売されているパワーエディターは、ECUのリセッティングが不要ときている。エンジンルームの圧力センサーにカプラーオンで取り付けるだけでブーストアップが完結し、純正ECUは触れる必要がないのである。

なぜそんな魔法のようなことができたのかというと、これまではアクチュエーター制御に操作を加えてブースト圧を上げていたのに対し、パワーエディターは現在のターボ車の多くに装着されている圧力センサーの信号に制御を加え(ごまかして!?)ブースト圧を高めている。つまり、プロセスが根本的に違うのだ。

エンジンルームにある圧力センサーのハーネスにパワーエディターを割り込ませることで、ブースト圧が高められる。配管や配線をカットする作業が不要なので、不要なトラブルが起こりにくいのも大きなメリットだ。

「圧力センサーからの信号を実際より低い値でECUに入力すると、ECUはブースト圧を規定値まで上げようとアクチュエーターを閉じる方向で制御信号を出します。そうするとブースト圧は上がりますよね。次に、最近のECUはエアフロメーターの信号によって吸入空気量を測り、その量に見合った燃調と点火時期にセットしていきます。ブースト圧が上がるとエアフロメーターは自然に吸入空気量の増加を感知した信号をECUに送るため、純正ECU制御で燃調や点火時期を最適化してくれるんです」とは、HKS近藤さん。

続けて「この部分の純正ECUの制御が昔とは違っている。最近のものは吸入空気量の増加分に対応するデータがきちんと入力されているんですよ。だから、純正ECUに手を入れずにブーストアップができるってわけです」とのこと。

つまり、パワーエディターは圧力センサーの信号を実際よりも低く改ざんした信号をECUに送る装置というわけなのだ。

パワーチェックはノーマル時、パワーエディター装着時ともにHKSマフラーを装着した状態での計測。ノーマルのピークパワーとトルクは192.6ps/28.4kgmなのに対し、パワーエディター装着時は215.4ps/30.5kgmと、22.8ps/2.1kgmの出力向上を果たしている。

例えば、最初の開発車両となったFK7シビックハッチバックの場合、ノーマルのブースト圧1.02キロに対して、1.2キロくらいまでブーストアップが可能。ブースト圧に比例して2300rpm付近からパワーが盛り上がり、最大で約22.8ps/約2.1kgmのパワーアップが見込めるというから効果は絶大。もちろん、設定ブースト圧は安全マージンを十分に確保した数値だ。

価格は3万8500円〜4万9500円とリーズナブルな上、対応車種もすでに30車種を超えている。デメリットなしのブーストアップ装置、ターボチューンのファーストステップとして試してみてはいかがだろうか。

●問い合わせ:エッチ・ケー・エス 静岡県富士宮市北山7181 TEL:0544-29-1235

【関連リンク】
エッチ・ケー・エス
https://www.hks-power.co.jp

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