「購入から20年、まだまだ現役だ!」2T-Gフルチューンで駆け抜ける令和のダルマセリカ

200馬力&TRD5速クロスでゼロヨン13秒6!

往年の名エンジン2T-Gに拘るドラッグ仕様

購入から20年以上に渡り、ドラッグ仕様として進化を続けるTA22型セリカ。「当時、直6搭載車は敷居が高いと感じていたんです。で、直4クラスであればフルチューン仕様を楽しめるかな?と思ってセリカを選んだんですよ」とはオーナー。

そんな相棒のエンジンは、強化コンロッドなどを組み込んで製作された2T-G改1940㏄の200ps仕様。キャブはソレックス50φで、タコ足はフジツボのレース用を装備。エキゾーストマフラーはオリジナルだ。点火系はドラッグシーンでは定番のMSD製7AL-2とHVCコイルIIで強化し、高回転時の失火をシャットアウトする。

室内にはMSDのイグニッション2ステップモジュールとRPMモジュールセレクターも装着し、スタート用とレブリミッターの回転数を綿密コントロール。ドラッグレース時には9200rpmまで使い切るそうだ。

ホイールは前後ともに13インチ。フロントタイヤは165/70のケンダコメットプラス、リヤタイヤはドラッグタイヤとして販売されているM&Hの205/60サイズだ。鮮やかなイエローのボディと13インチのファットなタイヤのコンビは、まるで海外のドラッグレーサーのようだ。

室内はダッシュボードこそ残っているものの、走りに不必要な内装パーツは全撤去。いわゆるドンガラ仕様だ。ミッションはTRDの5速クロスをセットして加速力の向上を図っている。

「セットアップでタイムは一進一退、少しの変更で悩んだり喜んだりです。これもドラッグの楽しさかもしれません」と語るオーナー。現在のベストタイムは13秒6。今後も2T-Gエンジンに拘りつつ、さらなるタイムアップを目指していくというから期待したい。

●取材イベント:DRAG FESTIVAL WEST セントラルサーキット

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