「フェラーリのF1マシン・SF16-Hを再現!?」小技連発のS15シルビアが美しすぎる!

ブリスター+バーフェンの迫力ボディにロッソコルサが映える!

鈑金屋の技術を投入したサイドダクトは感涙の完成度

この美しい深紅のS15シルビアは、2016年仕様のフェラーリF1マシン(SF16-H)をオマージュして製作されたドリフトスペックだ。

製作者は“カーホスピタルユニット”という鈑金ショップを経営し、D1ライツシリーズでもJZX100チェイサーを駆って活躍している内山竜司選手。彼は大のF1好きで、約5年前に次期競技マシン用として購入したS15をコツコツと仕上げてきたという。

外装のベースとなっているのは、D-MAXのレーシングスペックエアロキット。東京オートサロンで発表された時に速攻で注文したそうで、これにワンダーのS15用オーバーフェンダーを組み合わせ、片側75mmの大迫力ワイドボディを作り上げた。

エアロパーツは随所にワンオフ加工が施されており、フロントバンパーはリップ部分にスリット状のダクトを追加した上で、サイドダクトを埋めてワンダーのカナードと汎用のアンダーカナードをプラス。個性を演出しているのだ。

「何度もやり直してすごく苦労しました」というサイドダクトは芸術的な仕上がり。ボディを切開してパネルを内側に押し込み、サイドステップやブリスターフェンダーまで含めてリデザイン。この複雑な造形は美しいの一言だ。

ボディカラーはロッソコルサで、各部にホワイト&ブラックを取り入れてSF16-H感を演出。塗り分けは「ハコ車とフォーミュラでは形が違いすぎて苦労しました」というだけあって絶妙だ。

リヤバンパーはブラックアウトした部分にホールを追加。メーカー不明のGTウイングは翼端板をワンオフ製作してレーシーさを追求している。

ひと目でそれっぽく見えるステッカー類は、実車のデザインをモチーフに内山選手がラフを描き、自身のショップ名を取り入れたオリジナル仕様をGマイスターで作ってもらったそう。

ホイールはワークエモーションT5Rの2ピースモデル(F9.5J-18 R10.5J-18)。タイヤはフロントにヴァリノのペルギア08R(255/35-18)を、リヤにはトライエースのレーシングキング(265/35-18)を履く。

また、車高調とナックルはD1GPの藤野選手と川畑選手が共同開発したキックブルー製でまとめ、さらにフロントにはGKテックのロアアームを、リヤにはD-MAXのアーム類をそれぞれ投入。リヤナックルも高強度のBNR34純正に交換されている。

当初は、競技車として製作していたというだけあってエンジンチューンも抜かりなし。エンジン本体は2.0Lのままだが、WPC加工やポート研磨などくまなく手が入ったスペシャルだ。メイキングを担当したのは千葉県の“テップス”で、「ここで作ってもらってから一度もロッカーアームが飛んだことがない!」と内山選手。

タービンには加工EXマニを介してトラストのT620Zをインストール。ブースト1.4キロ時に400psを発揮している。

冷却系チューンも万全で、コーヨーラドのラジエターにオイルクーラーを装着。ラジエターにはフレックスの放熱塗装もプラスすることでより早く水温を下げられるようになっている。

内装はロールバーもサイトウロールゲージのダッシュ貫通をチョイスするなど、シンプル&シックにまとめられている。

なお、当初はサーキット専用機の予定だったが「今はもうチェイサーの方が戦闘力が高くなっちゃってるし、このシルビアで走るのも勿体ないし…」と、エアコン等を再装備してストリート仕様に戻す事を思案しているそうな。

ちなみに、こちらは内山選手がD1ライツシリーズ参戦時に使用しているJZX100チェイサー。2007年のF1日本グランプリに出場していた“ルノーR27”をモチーフとしたカラーリングになっており「豪雨の中で一番目立ってた」というのがチョイスの理由だそうだ。

こうして見ると、S15シルビアだけでなくJZX100チェイサーも実に新鮮! フォーミュラカーをモチーフにしたカラーリングはまだまだ少ないだけに、この塗り分けは目立ってナンボの世界では十分にアリなテーマだと強く思う!

PHOTO&TEXT:Daisuke YAMAMOTO

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