「EGシビックフェリオにK20Aエンジンを換装!」レーシングカーなみのボディメイクも注目だ

発展性も高いK型エンジン換装はオールドシビックにベスト!

アメリカの換装キットを使えばシステマチックな載せ換えが可能

峠や環状線などのストリート、そして鈴鹿をはじめとするサーキットなどで激戦を繰り広げ、関西地区の走り屋達から圧倒的な支持を得てきた歴代シビック。

4代目のEF型でチューンドベースとしての人気に火が付き、バブル終焉直後の1991年9月に登場した5代目のEG型で大ブレイク。SiR系に搭載されたB16Aエンジンは、排気量アップやターボチューンなど様々なパワーチューンが展開された。

あれから約30年。他のスポーツモデル同様にEG型シビックの中古車相場(SiR系)も値上がり傾向なのだが、何よりも程度の良いB型エンジンは全滅に近い状況なのである。そこで紹介したいのが、ホンダ車チューンの名門“アスラン”が手がけたサーキット仕様のフェリオ(EG9)。このチューンドは、心臓部にDC5インテグラタイプR等に搭載されているK20Aエンジンを換装しているのだ。

実のところ、オールドシビックにK型エンジンを換装するメニューは、世界的には非常にメジャーなチューニング法だったりする。元々のストックエンジンをイジっていくよりも、流通量が豊富で高性能なK型エンジンを搭載した方が何かとメリットが大きいという判断なのだろう。

アメリカ・ハスポート製の換装キット(メンバーキットやハーネスキットなど)が世界中に流通したことも大きな追い風になっているが、K20Aは同系列の派生エンジンが多い上に排気量も2.4Lまで存在する。さらに海外製のストローカーキットを組めば2.7Lまでの拡大が可能と、チューニングの発展性も期待できる。

ちなみに、アスランのK20Aフェリオは吸排気&ECUチューンで約230psというスペックだ。

ミッションもK20用で、ドライブシャフトはアスランオリジナルの強化品。シフトリンケージもK型エンジン搭載車のマニュアル用のものを使って換装が行われている。

サスペンションはスピリットベースのアスランオリジナルで、スプリングレートはサーキット走行を前提にフロント22kg/mm、リヤ20kg/mmとかなりハード。アーム類のブッシュはフルピロ化され、タイヤサイズは前後とも255/45R17をインストール。ブレーキには定番のスプーン製が使われている。

シャーシ剛性に劣るとされる当時のホンダ車だけに、サーキット仕様を目指した際に徹底的に補強が加えられた。室内は2シーター化した上でロールケージをフル溶接留め。もはや、レーシングカーなみのメイキングだ。

エンジンのみならず、外装もオーバーフェンダー等で戦闘的に仕上げられたEG9シビックフェリオ。現在はオーナーカーとしてサーキットからストリートまで、全開で走りを楽しんでいるという。

●取材協力:アスラン 大阪府堺市南区別所238-2 TEL:072-349-4880

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アスラン
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