ワークスの技術力が注ぎ込まれた現代版チューンドGT-R「NISMO BNR32 CRS.」とは?

メーカー直系ワークスが本気で作ったチューンドR32GT-R

新車時を超えるフィールとスペックを実現!

RB26DETTとアテーサ4WDを引っさげて登場したBNR32型スカイラインGT-R。チューニングに対するポテンシャルの高さは今更説明するまでもなく、様々なステージで現役マシンが数多く存在していることからもそれは明らかだろう。

ニスモ大森ファクトリーはその特性を崩す事なく、メーカー直系ワークスらしい質実剛健のチューニングでBNR32をブラッシュアップ。そうして誕生したのが、CRS(クラブマン・レース・スペック)というコードネームが与えられたBNR32 CRS.だ。

CRSが目指すのは“サーキットで一日中遊び、自走で帰ることができるクルマ”。そのために用意されたのが、ストリートの快適性と、サーキット走行の耐久性を両立させた究極のセットアップなのである。細部を見ていく。

心臓部は、熟練メカによるオーバーホールに加え、BNR34タービンやR35インジェクター、ハイカム、ECUなどの専用パーツを加えたS2仕様のRB26DETTを搭載。ストリートユースでも扱いやすい全域トルクフルな特性となっている。ドライカーボン製のエアクリーナーボックスとインレットパイプがチューンド指数を高める。

エキゾースト環境は、メタル触媒一体型フロントパイプからサイレンサー一体型センターパイプまでをデュアル化し、全域で安定した排気効率を実現するフルエキゾーストシステムNE-1を採用。素材はフルチタン(ステンレス製の設定もあり)だ。

サスペンションはエナペタル製の車高調で、ストリートとサーキットの両立をテーマにセッティング変更を加えたニスモ大森ファクトリーオリジナル仕様となる。ブレーキは、パワーアップにともないR35純正ブレンボキャリパー&380mmローターへ変更。前後のブレーキバランスに優れ、ABSをはじめとする電子制御系の誤動作の心配もない安心設計だ。

一方のエクステリアは、GT-R NISMO仕様でシンプルにメイキング。ヘッドライトはLEDバルブを投入したN1仕様に変更し、ニスモ大森ファクトリーのカーボンエキゾーストガードで排気熱によるバンパーの焼けを抑える。

そしてインテリア。フロアにニスモ大森ファクトリー独自の吸音・断熱キットを投入してロードノイズや雑音をカット。さらに、シート生地を高品質なアルカンターラに張り替えることでインテリアの全面リフレッシュを図っている。コンディションはもはや新車以上だ。

より手軽に愛車のリフレッシュ&イメージアップが図れるパーツもニスモでは多数ラインナップ。こちらのカーボン調ルームミラーカバーやフロアマットは売れ筋商品だ。

ニスモ大森ファクトリーは、日産のモータースポーツ活動の中枢であり、現在ではワークス活動に加えて、ワークス直系ショップとして一般ユーザー車のメンテナンス&チューニング、そしてリフレッシュまでを最高レベルで行なうファクトリーとして君臨している存在だ。

そんなワークス直系ショップが手がけたBNR32は、完璧なリフレッシュ&メンテナンスを施すことで、さらに10年、20年と現役の性能で乗り続けられる車両になることを証明するための存在に他ならない。

●取材協力:ニスモ大森ファクトリー 神奈川県横浜市鶴見区大黒町6-1 TEL:045-505-8508

【関連リンク】
http://www.nismo.co.jp/omori_factory

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