「36万キロ走破のハチロク登場」オーナーが生涯を共にすると誓った当時仕様に迫る

32年間の想いが詰まった大切な相棒

純正リスペクトのメイキングも必見!

ここで紹介するカローラレビン(AE86)は、昭和58年式のGTアペックス。オーナーのtoshiさんが平成3年の時に走行5万kmのものを中古で購入し、今日までの32年間大切に乗ってきているものだ。

「AE86レビンの形が好きなんですよね。もちろん運転しても楽しいクルマです」とtoshiさん。

今から17年前、見た目がヤレてきたタイミングでオールペンを決意するが、あえて純正の赤/黒2トーンのまま同色でリペイント。同時に、若かりし頃に装着したTRD製のリヤウイングも撤去し、AE86レビン本来のフォルムとカラーを蘇らせたのだ。

チューニング内容もライトチューンの範囲に抑え、AE86ならではのソリッドな乗り味を残しながら、運転していて気持ち良くなれるパーツを意識してチョイスしている。

エンジン系はフルバランス取りして組まれた4A-Gに、0.5mmのメタルヘッドガスケットで圧縮比アップ。大掛かりなパワーチューンは行っておらず、アペックスのエアクリーナーやウルトラのシリコンプラグコードを組む程度だ。

メーカー不明のEXマニと、フジツボのレガリスRマフラーで整えられた排気系。合法の範囲内でも心地良く力強いエキゾーストノートを響かせる。パワーだけでなく、気の利いた排気音を奏でられていればドライビングも楽しくなる。

走りで肝心となる足回りは、トラストの車高調を軸に構築。車高を落とすと車軸が運転席側に寄ってしまう4リンク+ラテラルロッドのリヤサスは、調整式のラテラルロッドを投入して補正済みだ。ブレーキはパッドをエンドレスのMX72に変更して制動力を引き上げる。

ホイールはアドバンA3A(6.0J×13+6)で、タイヤはHF TYPE-D(185/60R14)をセット。J数とオフセット以外は純正サイズに準拠するというのも通好みだ。

純正の内装色に寄せてチョイスされたシートはレカロのSR-6(ブラック×レッド)。前席2脚で揃えるのも大人の流儀だ。

センターコンソール上段には、Defiの1DINゲージをビルトイン。水温、油温、油圧をオンタイムで把握しトラブルを未然に回避。余談だが、撮影中のカーラジオは83.9MHzの“FMさがみ”にチューニングされていたが、toshiさんに「ちょっと待って下さい!」と言われ、何故か84.7MHzの“FMヨコハマ”に変更されたのは秘密だ。

「現在の走行距離は35万8000km。自分だけで30万km以上走りました。これまで経験したトラブルはオルタネーターが壊れたのが2回。タイミングベルト切れ、燃料ポンプ故障、フューエルゲージ故障が各1回程度なので優秀ですよね。ここまで乗ってきたんだから、このクルマを手放すつもりは一切ありません。一生モノとして大切に楽しんでいきますよ!」とtoshiさん。

このようにシンプルなチューニングでも、AE86は驚くほどドライビングが楽しくなるマシンへと昇華する。クルマの動きや挙動がソリッドだからドラテクを磨くにもベスト。軽い車重に適度なパワー。そんなAE86はいつの時代もキングオブ1.6Lなのだ。

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