「フルチューンGT-Rはアクセル全開で何キロ出るの!?」800馬力のBCNR33で最高速アタック!

200マイル超えでも不完全燃焼!? 驚愕のパフォーマンス!

800馬力を発揮するストリート仕様の驚異的な潜在能力

この漆黒のBCNR33は、最高速アタック仕様として仕上げられたチューンドだ。

まず注目したいのは、超高速域で空気の壁を切り裂くために必要な絶対的パワーを稼ぎ出すエンジンチューン。腰下はHKSのキットで排気量を2771ccまで拡大し、基礎体力と耐久性の大幅な向上が図られる。

Vカムは位相角50度のステップ2をセット。エキゾースト側は272度のハイカムを組む。

一方、ヘッドにはVカムシステムのステップ2を導入し、IN側カムを連続可変バルタイ化。カムプロフィールは作用角264度、リフト量8.7mmと控えめだが、50度というワイドな位相幅によって低中速トルクとピークパワーを両立させている。

これに組み合わされるタービンはHKSのT51R-SPL BBで、最大ブースト圧1.8キロ時に800psを発揮する。ビッグシングル仕様でありながら、排気量アップ+Vカムによって4500〜8000rpmという幅広いパワーバンドを実現しているのもポイントだ。

また、800psを安定発揮させるため、燃料系は2基のニスモ燃料ポンプと1000ccインジェクターで容量アップ。燃調と点火時期はF-CON Vプロで制御する。冷却系もRH9インタークーラーとトラストアルミラジエター&オイルクーラーで強化済みだ。

前後10Jオフセット+15のアドバンRSに、275/30サイズのアドバンスポーツがセットされる。

足回りは、フロントにグレッディ8ポットキャリパー&380mmローターを収めるため、ホイールとタイヤは19インチをチョイス。サスペンションはHKSハイパーマックスMAX III、アーム類とスタビライザーはニスモ製だ。

駆動系チューンも抜かりなし。ミッションはOS技研の6速シーケンシャル“OS-88”に換装され、ファイナルギヤもBNR34純正を流用してノーマルの4.100から3.545へとハイギヤード化。クラッチは、トルク伝達能力の高さと扱いやすさの両立を狙ってATSカーボンツインをチョイス。

シンプルに仕上げられたコクピット。ステアリングガ純正というのも、この手のチューンドでは珍しい。

メインメーター、センターコンソールのサブメーターともニスモ製に交換。スピードメーターは320km/h、タコメーターは1万1000rpmフルスケールとなる。ステアリングコラムの上にはシーケンシャルミッション用のシフトインジケーターも確認できる。

エクステリアは、カーショップF1フロントリップスポイラー、ニスモサイドステップ、トップシークレットリヤアンダーディフューザーというエアロミックスで独自のスタイルを創出。リヤバンパーに開けられたエア抜きダクトが本気の証だ。

このチューンドの実力を図るべく、我々は高速周回路でのテストを実行した。端から見ていても、溢れるパワーが分かるほどの凄まじい加速力でスタートしていくBCNR33。ほどなくして、最終バンクに現れたその姿がみるみるうちに大きくなり、ジェット機のような轟音を立てながら再びバンクへと消えていく。記録は325.79キロ。恐ろしいほどの速さだ。

ただし、オーナーは330キロオーバーを狙っていたようで、「これまで320km/hフルスケールのメーターが振り切るのを何度も確認していますから、もっと伸びると思ったんですが。実測は甘くないですね…。次回こそは!」とのこと。最高速に魅了されたオーナーの挑戦はまだまだ終わらなそうだ。

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