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オンリーワンを求めてウィンダム顔に!
完全無欠のストリートレーサー登場
オーテックから発売されたS15シルビアのオープンモデル、ヴァリエッタ。都会的な匂いを感じさせるこの異色マシンをベースに、アメリカのストリートレーサースタイルを意識してカスタムしまくったのが今回の主役だ。
やはり注目したいのは、シャープな印象に生まれ変わったフロントフェイスだろう。なにせ、トヨタのセダン“ウィンダム(MCW30型)”用のヘッドライトをインストールしているのである。
ここまで形状の違うヘッドライトを埋め込むとなると、バランスが破綻してしまいがちだ。そこでこのヴァリエッタは、ヘッドライトに合わせてボディを大幅にワイド化。ライトユニットのマウント位置もミリ単位でズラしながら、違和感のないポイントを探していったそうだ。
エクステリアは、ユーラスのタイプSボディキットをベースに大加工。創的な翼端板形状が印象的なGTウイングはヴェイルサイド製だ。個性的なデザインの市販パーツを上手くアレンジすることで、よりローコストにオリジナリティを主張しているのもこの車両の特徴と言える。
美しいボディカラーは、NSXに純正採用されるイモラオレンジだ。 ホイールはリムぎりぎりまで伸びるデザインが印象的なワーク・エモーションXT-7(9.5J×18+15)。ゴージャス感を演出するメッキモデルをチョイスしている。足回りにはACCのエアサスまで投入することで、ロー&ワイドフォルムを強調する。
一方、インパネやメーターまわりもボディ同色にペイント。スパルコのバケットシートも一部をオレンジのアルカンターラ生地に張り替えてトータルコーディネイト。エアコン吹き出し口にはブリッツの追加メーターを違和感なくビルトインする。
グローブボックス内にはエアサスのコントロールスイッチやエアゲージが収納される。また、センターコンソール脇には、マフラーの音量を手動でコントロールできるアペックスECVのレバーを配置する。
ルックスに負けじとエンジンチューンも抜かりなし。元々ヴァリエッタはSR20DE+ATというパッケージだが、この車両はSR20DETにK5-450Rタービンやハイカムをセットした約380psの強心臓を搭載。合わせてミッションもATから6速MTに換装済みだ。
どこを見ても隙のないメイキングは、まさに完全無欠のストリートレーサーと呼ぶに相応しい仕上がりだ。