「強化クラッチなのに純正以上の扱いやすさ!」エクセディが展開する最新モデル『ハイパーシングルエボ』に注目

切れ・繋がり・半クラッチ性能も高し!

タフながらリーズナブルな価格も魅力

“エクセディ”が展開する強化クラッチ“ハイパーシリーズ”のラインナップに、「ハイパーシングルエボ」が新たに加わった。

ディスクに使われるUF-EVO(ウルトラファイバーエボリューション)は、既存のウルトラファイバーの進化版だ。防弾服にも使用される軽量かつ高強度な繊維を用い、他原料や材料同士の組み合わせによる高耐熱化を実施。超高温域での耐摩耗性、摩擦特性を確保しながら、軽量化も果たしている。

今回は、この新世代スポーツクラッチの性能を見定めるために、名門“カンサイサービス”に協力を依頼。同ショップのデモカー(VAB型WRX STI)に製品を組み込み、実走テストでのフィーリングチェックを敢行したのだ。ちなみに、この車両はHKS製GTIII-RSタービン装着車で375ps&47.2kgmというスペックを誇るリアルチューンドだ。

テストはストリート主体で行ったが、強化クラッチが導入されていることを知らなければ純正と勘違いしてしまうレベル。いや、踏力はもちろん半クラッチ領域の絶妙な味付けは、ノーマルよりもさらに扱いやすくなったイメージだ。にも関わらず、対応トルクはVAB用で従来品の500Nmから550Nm(約56kgm)へと10%も引き上げられており、タービン交換車でも問題なく対応できる容量を誇るのだから恐れ入る。

ちなみに、耐熱性向上に用いられる銅素材は、摩擦材の重量アップに繋がる。そこで、本製品は強度に優れたガラス素材を厳選使用することで、ディスクの低比重設計を実現。慣性重量は純正品を下回り、それが結果としてシフトの入りやすさやシンクロの長寿命化に繋がるわけだ。実際にシフトのフィーリングは非常に軽く、引っ掛かりもなかった。

なお、このUF-EVO素材は“GR86/BRZカッププロフェッショナルシリーズ2022”のチャンピオンである冨林勇佑選手もレース車両に使っていたりする。スタートの決めやすさが選択の理由だったそうだが、レース後半でも熱ダレせずに高い性能を保ち続けたという。勝利に貢献する必殺パーツだったわけだ。

製品展開は国産定番スポーツモデルを中心に多岐に渡る。なお、従来品のハイパーシングルVFユーザーは、ディスクの交換だけでハイパーシングルエボへのアップデートが可能だ。強化クラッチの導入を検討しているユーザーにとっては見逃せない存在と言えるだろう。

●問い合わせ:エクセディ アフターマーケット営業部 TEL:072-824-7138

「軽量かつ高強度な新繊維を投入!」高耐熱の新世代軽量クラッチディスク『ハイパーシングルエボ』誕生

【関連リンク】
エクセディ
https://www.exedy-racing.com/

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