「このR33型スカイラインセダンは掟破りすぎる」爆発的な加速を生むRB30改シングルターボをオートマで楽しむ!

3.0Lの排気量が実現した超トルクフルな走り!

イージードライブを狙ったAT仕様は高速クルーズで本領を発揮する

大柄になったボディが災いして、今ひとつ人気が出なかったR33型スカイライン。しかし、ロングホイールベースがもたらす優れた高速安定性や居住性の高さは大きな魅力だ。

実力派チューニングショップ“テスタロッサ”が手がけたこのR33の4ドアは、街乗りから高速巡航までをストレスなくこなせるように仕上げられた1台。そのマシンメイキングに迫ってみよう。

まず心臓部から。シリンダーブロックを始め、クランクシャフトとコンロッドはRB30用をそのまま使い、ピストンのみRB26のN1ピストンを使用。ボア87φ、ストローク85mmで排気量は3030ccとなる。カムシャフトはインテーク、エキゾーストとも東名256度(9.25mmリフト)が組まれ、そのプロフィールからも低中速重視のエンジン特性が分かる。最高出力はマージンを取って450psに抑えられている。

組み合わせるタービンはTD07-22Aだ。ブースト圧は最大1.2キロにセットされる。「当初はブーストアップで楽しんでいたのですが、テスタロッサに通ってるうちにこんな仕様になってしまいました」とはオーナーのコメントだ。

ウエストゲートはトラストのレーシングを装着。以前は大気開放だったそうだが、フロントパイプに戻すよう手直しされた。

エキゾーストマフラーはテスタロッサオリジナルのフルチタン製。メインパイプ80φ、テールエンド100φで、消音効果を高めるため2つのサイレンサーが設けられている。キャタライザーはアペックス製だ。

ミッションはMTではなく、イージードライブを求めてATとしているのもこのチューンドのポイント。もちろんノーマルでは出力に耐えられないため、ライン圧やクラッチプレートの枚数をアップしたシュヴェーレン強化ATに交換される。ダイノパックで計測不能…という強大なトルクに対応させるためだ。

ミッション本体を強化すると同時にATフルード温度の安定化を図るため、バンパー奥にはATFクーラーをセット。油温上昇によるスベリの発生を抑えているのだ。

ダンパーユニットはテインタイプフレックスで、室内からスイッチひとつで減衰力の調整ができるEDFCも装着。スプリングは初期のストロークと乗り心地の改善を狙ってスウィフトに交換されている。スプリングレートはフロント7kg/mm、リヤ5kg/mmをチョイス。

ブレーキキャリパーは前後ともノーマルだが、フロントローターはJZA80の純正品にスリット加工を施したモノに交換。プラケットによって、当然キャリパーもオフセット装着される。パッドはアクレのスーパーファイターだ。

ホイールは18インチのボルクレーシングGT-Cでサイズはフロント8J、リヤ9J。これにフロント225/40、リヤ255/35サイズのポテンザRE050Aが組み合わされる。前後とも5mmスペーサーを介しての装着だ。

インテリアは独特の仕上がりだ。助手席の前に装着されたモニターと、センターコンソールに収められたF-CON Vプロ&デュアルSBCが対照的なイメージ。シフトノブ交換によってキャンセルされたODスイッチは、シフトゲート左側にトグルスイッチとして新設された。MOMOのウッド調&レザーコンビステアリングから、このECR33の性格も分かるというものだ。

一方のエクステリアは、ヘッドライト、フロントグリル、フロントバンパーは後期2ドアクーペ用に交換。インナーレンズレスのC.S.R.ヘッドライトと丸形フォグランプ&ウインカーレンズが、スポーティ度を高めてくれる。

オートマだからこそのシームレスな加速も相まって、高速クルージングのみならずあらゆるステージで強烈な速さを体感できるR33スカイラインセダン。快適チューンドとしてはひとつの理想形と言えるだろう。

●取材協力:テスタロッサ 静岡県沼津市松長1065 TEL:055-967-5111

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