2021年11月に発売されたシグナスシリーズのGRYPHUS。ついに水冷となったBLUE COREエンジンは可変バルブ(VVA)の採用などにより、先代より20%もパワーアップしているのに燃費は20%も向上しており、スターターとジェネレーターが一体化されたことにより「キュンキュンキュン」というセルモーターの音がなく静寂なエンジン始動と軽量コンパクトな設計にも貢献している。


新開発となった左右非対称のフレームはホイールベースを35㎜延長しているが、キャスター角は0.7度立てられており、直進安定性が増しているものの、機敏な操縦性を実現している。またこのフレームの採用によりシート下の収納スペースの確保も実現されている。
とまあ、良いことずくめのグリファスだけど、長く乗っていると「あとチョットの加速力」とか、「もう少しブレーキの初期制動が」とか、オーナー独自の要望も出てくるというもの。また、人気車ならではの悩みとなるのが「個性」。わずかなドレスアップだけでも、「自分だけのグリファス」という愛着が湧いてくるから不思議だ。
そこでこの新連載では、シグナスグリファスを題材に、街乗り仕様としてのパワートレイン系チューニングやエクステリア系ドレスアップなどを実行。取り付けパーツの紹介だけでなく、作業工程の注意点など、DIYの参考となる情報も盛り込んでいこうと思う。


【SPECIFICATIONS】CYGNUS GRYPHUS
| 全長×全幅×全高 | 1935㎜×690㎜×1160㎜ |
| ホイールベース | 1340㎜ |
| シート高 | 785㎜ |
| 最低地上高 | 125㎜ |
| 車両重量 | 125㎏ |
| エンジン種類 | 水冷4ストSOHC4バルブ |
| 総排気量 | 124㏄ |
| 内径×行程 | 52.0㎜×58.7㎜ |
| 圧縮比 | 11.2:1 |
| 最高出力 | 12㎰[9.0kW]/8000rpm |
| 最大トルク | 1.1㎏m[11Nm]/6000rpm |
| 燃料タンク容量 | 6.1ℓ |
| WMTCモード値燃料消費率 | 44.5㎞/ℓ |
| ブレーキ(前・後) | 油圧式ディスク・油圧ディスク |
| タイヤサイズ(前・後) | 120/70-12・130/70-12 |
| 価格 | 37万4000円 |
【Point1/灯火類】 ハザード機能を盛り込むのも一考か!?
フルLEDの灯火類。ロービームは右側だけ点灯し、ハイビームで両側が点灯するヘッドランプや、面発行のテールランプはクールでかっこイイと思う。唯一、カスタムポイントとして気になるのはハザード機能。スイッチも含めて検討したいところ。
【Point2/駆動系】 エアクリーナー 駆動系はスクーターチューンの要!

自動変速のスクーターは駆動系のセッティングが非常に重要だ。どこをどう変更するのがオススメなのか、いろいろリサーチしてみたい。大きくて目立つエアクリーナーもドレスアップとしては見逃せないが、性能を落としては元も子もないので、こちらも要リサーチポイント。
【Point3/リヤフェンダー】 ドレスアップのポイント

リヤのフェンダーレス化も二輪のカスタマイズでは王道中の王道。インナーフェンダーも含めて泥はねや振動による強度なども含めてカスタマイズを検討したいポイントだ。
【Point4/マフラー】バイクの定番カスタムと言えば

四輪の定番カスタムがホイールなら、二輪はマフラーだろう。違法にならないようJMCAをチョイスするのは前提として、性能や外観上の見た目も考慮してジックリ選んでみたいと思う。
【Point5/リヤショック】オリジナルでも不満はないが・・・

オリジナルの4段階イニシャル調整機能付きリヤショック。街乗りでは何の不満もないところだが、社外製パーツも豊富に用意されているので検討してみたい。
【Point6/ラジエター】ラジエターカバーは変更の余地あり

エンジンチューンを行わない限り、ラジエター本体の変更は必要ないと思われるので、変更するならラジエターカバー部分。冷却効果を低下させずに、ドレスアップ効果の高いパーツをチョイスしてみたいと思う。
【Point7/バックミラー】実際の車幅は街乗りでの使い勝手に直結

全幅690㎜のグリファスだが、これはバックミラー間の数値ではなくグリップエンド間の数値。現状ではミラーがグリップエンドより出ているので、後方確認しやすく、かつ車幅を狭くできるミラーを探してみたい。
【Point8/フロント周り】ディスクローターは手軽なポイント

オリジナルはφ245㎜のウェーブタイプディスクローターを採用。制動力に不満はないけど、フローティングディスクの見映えは気になる。キャリパーやブレーキホース、ホイールなどは最終的な検討ポイントとなる予想。
【Point9/シート】グラブバー 足つき性と乗り心地を優先

高密度クッションが採用されているオリジナルのシートは乗り心地も良好だが、785㎜のシート高は足裏がベッタリ接地するわけではないので、乗り心地を保ったまま足つき性を良くしたい。前後サスで車高自体を下げるのも手なので、ここもリサーチしたい。
【Point10/グリップ】レバー 握り心地を優先したい

ハンドルグリップとブレーキレバーは、握り心地を優先してカスタムしたい。グリファスのグリップは樽形で中央部がやや太いので、手が小さめの私は細めのグリップにしたい。またレバーも同様に握りやすいリーチとなるよう調整式のレバーを検討したいと思う。
【Point11/リヤブレーキ】最終的なカスタムポイントか!?

従来比φ30㎜も拡大されたφ230㎜ディスクを備えるグリファス。リヤブレーキ操作時にフロントブレーキも適度に効かせるUBSを搭載しており、街乗りとしての機能は文句なし。ゆえに見た目のドレスアップとしてローターを変更するなど、最終的なポイントとなる予想。
【Point12/コンビニフック】利便性は損なわずにドレスアップ

折り畳み式のフックは1㎏までの荷物を吊るせるので大変便利。ドレスアップパーツがあるかリサーチしたい。ちなみにメインキーは台湾で販売されるグリファスに装備されるスマートキーが移植できたらイイのになぁと妄想するが、そんなこと、可能なのだろうか!?
【Point13/サイドスタンド】ローダウン時には変更必須だが

ローダウンカスタムを施すとオリジナルのサイドスタンドは長すぎて右側に倒れる危険があるので変更必須となるが、ノーマルの車高では変更の必要はない。ただ、アルミ削り出しでアルマイト処理されたようなサイドスタンドはカッコいいので気になるところ。
【impression】水冷BLUE COREエンジンはパワフルで低燃費!

このグリファスから水冷化されたブルーコアエンジンには全く不満がない。というのも、最高出力は先代の9.8㎰から12㎰に引き上げられており、最高出力の発生ポイントも7500rpmから8000rpmに高回転化。それでいて燃費は20%も向上しているというのだから、エンジンをいじる必要は無いと思う。ただ、低中速での加速時に、この力強いパワーバンドを駆動系が引き出せているのかは要検証。またコンピューターの設定などについてもリサーチして調べてみたいところだ。



