気合い満点といえる専用グレードやエンジンを設定

新型のプレス発表会において、ヴェルファイアが廃止される可能性があった……と触れられたことには驚かされた。周知のとおり、先代ヴェルファイアはアルファードよりも売れていた時期もあったが、2017年12月のマイナーチェンジを機に、アルファードが迫力満点の顔つきになり、さらに全車種併売化もあって逆転。モデル末期には、ヴェルファイアが「ゴールデンアイズ」のみとなったこともあり、新型では廃止されるのでは? という憶測を呼んでいたのだ。

しかし新型は、復権を期して気合い満点といえる専用グレードやエンジンを設定した。アルファードと同様に上質感のある内外装を基調としつつ、新設した専用グレードの「Z Premier」には、漆黒メッキなどによる精悍な顔つきを与え、専用の2.4Lターボエンジンやフロントパフォーマンスブレースを追加するなど、走りにも手を入れている。後席でくつろぐだけでなく、オーナー自らが積極的にステアリングを握りたくなるドライバーズミニバンとしてのキャラを与えたのだ。新型の月販基準台数は、アルファードが70%、ヴェルファイアが30%を掲げているように、後者もしっかりと売っていこうという意図、しかも若年層を獲得しようという狙いがうかがえる。

「Z Premier」の顔つきは、アルファードよりも精悍な印象で、リヤはトレンドの横一文字のテールランプが目を惹く。もちろん、贅の限りを尽くした「Executive Lounge」も控えている。両グレードともに19インチタイヤが標準で、足元からもアグレッシブなムードが漂ってくる。

また、ミニバンに最適化された「TNGA」プラットフォームの採用はもちろん、機械式立体駐車場を意識して1850㎜の全幅を維持するなど、ボディサイズやミリ単位で煮詰められた高効率パッケージは当然ながらアルファードと同等。見た目では、身内をも上回る迫力感のあるヴェルファイアに注目だ。

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[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]

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