ディテール解説

金属製のタンクサイドから前方に伸びるエアインテークと共に斬新なデザインのフロントマスクが個性的。
倒立式フロントフォークはφ43mmのWP製APEXオープンカートリッジタイプ。左は圧側、右は伸び側の減衰力調節ができる。ストロークは150mm。右側に装備されたシングルディスクブレーキはφ320mmのローターと新開発されたBYBRE製対向4ピストン油圧キャリパーをラジアルマウント。
オレンジ色が鮮やかなトレリスフレームはスチール鋼管製。リジッドマウントされた水冷単気筒エンジンは、新世代LC4c型の398.7cc。前後長が詰まったコンパクトな仕上がり。
ブラックアウトされたショートマフラー。その存在を目立たせないデザインと車体中央寄りの装着が印象深い。
右側にオフセットし前傾マウントされたモノショックはWP製APEXセパレートピストン式。上側には10段のプリロードアジャスター、下部では伸び側の5段減衰力調節ができる。ショック単体のストロークは60mm。
φ240mmシングルディスクローターには、やはり新開発されたBYBRE製1ピストンのピンスライド式油圧キャリパーを装備。スイングアームも一新されている。
左側ハンドルスイッチ。下のベストポジションにホーン、その上にウインカースイッチ。上の赤はハザード、向こう側にパッシング&ディマースイッチ。中段部はメニューボタン。上下及びSET&BACKボタンがある。
右側ハンドルスイッチ。上の赤いエンジンキルスイッチは上下スライド式。下の黒はプッシュ式の始動用セルスターター。
5インチのフルカラーTFTディスプレイを採用。ハンドル左手の4ウェイ・メニュー・スイッチで様々な操作が可能。スマホとの接続機能も採用されている。
前後セパレート&ツートーンカラーの段付きシート。820mmのシート高はオプションで800mmに下げることができる。
リアフレームはアルミダイキャスト製。シートクッションは後席、前席の順に取り外すことができる。
鍵で解錠すると後席クッションを外すことができる。ETC機器を搭載できるスペースが空けられている。
右側の赤いダイアルは伸び側の減衰力アジャスターで12クリック。圧側の調節は左側の白色で13クリックできる。
ステップと同ステーはアルミ鍛造製。6速ミッションにはアップダウンに対応するクィックシフター+(プラス)が採用されている。
シートエンド下部にテール&ストップランプ。そして細長いライセンスプレートステー部にウインカー。いずれもLED式ランプが採用されている。

主要諸元

車名:KTM・390 DUKE
軸距(mm):1,357
最低地上高(mm):175
シート高(mm):820
車両重量(kg):165(燃料なし)
車両乾燥重量(kg):149
乗車定員(人):2

エンジン型式:水冷4ストローク 単気筒(LC4C)
動弁型式:DOHC 4バルブ チェーン駆動
排気量(㎤):398.7
内径×行程(mm):89×64
圧縮比:12.59:1
最高出力(kW[PS]):33[45]
最大トルク(N・m):39
始動方式:セルフ式
バッテリー:ETZ-9-BS(12V 8Ah メンテナンスフリー)
燃料供給装置形式:Bosch製電子制御燃料噴射式φ46mm
燃料タンク容量(L):約15.0(含む予備約1.5L)
潤滑方式:圧送式ウェットサンプ
潤滑油量(L):1.5

クラッチ形式:湿式多板式(PASCスリッパークラッチ)
変速機形式:常時噛合式6速
変速比:
 1速:2.667(12:32)
 2速:1.857(14:26)
 3速:1.421(19:27)
 4速:1.143(21:24)
 5速:0.957(23:22)
 6速:0.840(25:21)
1次減速比:2.606(33:86)
2次減速比:3.000(15:45)

キャスター角(度):24.0
トレール(mm):84
タイヤ(前/後):110/70ZR-17 M/C 54W (チューブレス) / 150/60ZR-17 M/C 66W (チューブレス)
ホイール(前/後):3.00×17(アルミキャスト)/4.00×17(アルミキャスト)
ブレーキ形式(前/後):φ320mm油圧式ディスク / φ230mm油圧式ディスク
懸架方式(前/後):テレスコピックφ43mm倒立式/ スイングアーム式
サスペンションストローク(前/後mm):150/150
フレーム形式:スチール製トレリスフレーム。パウダーコート塗装

生産国:インド

試乗後の一言!

オールマイティなスポーツネイキッドとして絶妙なハイパフォーマンスを発揮。その気持ち良い乗り味が魅力的だ。