Porsche 99X Electric

ドライバーズ選手権はローランドが制覇

日産フォーミュラEチームのオリバー・ローランドが4勝をマークし、最終ラウンドを待たずにドライバーズ選手権を制覇した。
日産フォーミュラEチームのオリバー・ローランドが4勝をマークし、最終ラウンドを待たずにドライバーズ選手権を制覇した。

2024/25年シーズンのフォーミュラEは、第13戦/第14戦ベルリンE-Prix終了時点で、日産のオリバー・ローランドがドライバーズ選手権の王座を確定。マニュファクチャラーズ選手権とチームズ選手権の決着は、ファイナルラウンドとなる第15戦/第16戦ロンドンE-Prixまで持ち越されることになった。

7月27日に行われた第16戦において、ポルシェ製パワーユニットを使用した4名のドライバーがトップ10圏内でにフィニッシュ。タグ・ホイヤー・ポルシェ・フォーミュラEチームは、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタが、予選でのメカニカルトラブルによりグリッド後方からスタートしたものの、力強い走りを披露して6位。ポディウム争いを展開したパスカル・ウェーレインはライバルとの接触もあり、8位でレースを走り切った。

カスタマーチームのアンドレッティ・フォーミュラEから参戦するジェイク・デニスは、ポルシェ勢の最高位となる4位を獲得。クプラ・キロのデビッド・ベックマンがキャリア初のフォーミュラEポイントとなる10位入賞を果たした。チームメイトのダン・ティクトムは予選で最速タイムをマークしたが、土曜日のレースでの接触によりペナルティを課され、14位に終わっている。

2シーズンを掛けて全タイトルを獲得

ポルシェは、シーズン10においてウェーレインがドライバーズ選手権を制覇。今シーズンは、チームズ選手権とマニュファクチャラーズ選手権を獲得し、2年間ですべてのタイトルを手にしている。
ポルシェは、シーズン10においてウェーレインがドライバーズ選手権を制覇。今シーズンは、チームズ選手権とマニュファクチャラーズ選手権を獲得し、2年間ですべてのタイトルを手にしている。

これらの結果により、ポルシェがジャガーと日産を退け、マニュファクチャラーズ選手権を獲得。チームズ選手権でもタグ・ホイヤー・ポルシェ・フォーミュラEチームが王座を決めた。ポルシェのフォーミュラE担当ディレクターを務めるフロリアン・モドリンガーは、次のように喜びを語った。

「ポルシェがフォーミュラEにおいて、今シーズンも驚異的な成果を挙げることになりました。マニュファクチャラーズ選手権、そしてチームズ選手権を制したのです。チーム、ファクトリー、そしてプロジェクトに携わったすべての人々を心から誇りに思います」

「ドライバーのパフォーマンスも素晴らしかったですし、この結果に満足しています。ここでの達成したことの大きさを実感するのは、もう少し時間が必要でしょう。この素晴らしいチームの一員であることに感謝しています。過去数年間、このプロジェクトに注いだハードワークは過酷でしたが、ポルシェのフォーミュラEプロジェクトにとって重要なマイルストーンとなりました。今から次のシーズンが楽しみです」

シーズン1勝に留まったものの、ポルシェにダブルタイトルをもたらしたエースのウェーレインは、次のようにシーズンを振り返っている。

「ドライバーズ選手権では3位に終わりましたが、全体として成功したシーズンとなりましたね。改善の余地はまだまだありますが、オフシーズンもハードワークを続けていきます。最も重要なのは、最終ラウンドで目標を達成できたことです。ファクトリー、チーム、パートナー、そしてこのタイトルを可能にしてくれた全ての方々に、心からの祝福を送ります。この2シーズンで、フォーミュラEにおいて全てのタイトルを獲得することができました!」

フォーミュラE「最終戦ロンドンE-Prix」を動画でチェック!

2位を獲得したパスカル・ウェーレイン。

フォーミュラE第9戦東京E-Prixでポルシェワークスとカスタマー3台が揃ってトップ4入り

5月18日、東京・お台場で2024/2025年シーズン11のABB FIAフォーミュラE世界選手権第9戦「東京E-Prix」が開催され、日産のローランドが優勝。ポルシェパワートレイン勢がそれに続いた。