鈴鹿8耐前夜祭で実現する夢の競演

ホンダは2025年8月2日(土)18時10分から18時30分まで、鈴鹿サーキット東コースで「Honda『CB』スペシャル・ラン」を開催する。鈴鹿8耐前夜祭の一環として実施されるこのイベントでは、RCB1000、CB1000Fコンセプト、CB1000F Concept Moriwaki Engineeringの3台が特別なデモンストレーション走行を披露する。

走行を担当するライダーは、ホンダ・レーシング・スクール・鈴鹿・Motoクラスプリンシパルの岡田忠之、モータージャーナリストの丸山浩、そして鈴鹿8耐5回優勝の宇川徹という豪華メンバーが務める。

伝説のRCB1000が鈴鹿に帰還

RCB1000は1976年にホンダが耐久レースに本格参戦するために開発されたマシンだ。初挑戦となったヨーロッパ耐久選手権の開幕戦で早くも優勝を飾り、その年のチャンピオンを獲得した歴史的なマシンである。

ライダーを務める岡田忠之は、ロードレース世界選手権GP500クラスで日本人最多優勝記録となる通算4勝を達成。鈴鹿8耐でも通算3回の優勝を誇る実力者だ。現在はホンダ・レーシング・スクール・鈴鹿・Motoクラスのプリンシパルとして後進の指導にあたっている。

次世代CBコンセプトモデルも登場

CB1000Fコンセプトは、ホンダのロードスポーツバイクを代表するプロダクトブランド「CB」として「進化するスポーツバイクの基準」を具現化した次世代CBのコンセプトモデルだ。CB1000F Concept Moriwaki Engineeringは、レースシーンを想起させるカスタマイズを施したレーシングコンセプトモデルとなっている。

CB1000Fコンセプトには丸山浩が騎乗する。国際A級ライダーとして全日本ロードレース選手権への出場経験があり、2004年の鈴鹿8耐にはCB1300SFで出場するなど豊かなレース参戦経験を持つ。現在はモータージャーナリストとしても活躍中だ。

CB1000F Concept Moriwaki Engineeringには宇川徹が乗車する。2002年ロードレース世界選手権MotoGPクラス第2戦南アフリカGPで、MotoGPクラス日本人初優勝を飾った伝説的ライダーだ。鈴鹿8耐では通算5回の優勝を誇る鈴鹿のスペシャリストでもある。

期間中はGPスクエアで車両展示も実施

鈴鹿8耐期間中、この3台は鈴鹿サーキットGPスクエア内のホンダブースで展示される予定だ。ファンにとっては貴重な車両を間近で見学できる絶好の機会となる。

特にRCB1000は8月1日(金)13時50分から14時40分のピットウォーク時に、「Honda HRC」のピットで特別展示される。鈴鹿8耐に参戦するHonda HRCの「CBR1000RR-R FIREBLADE SP」とともに展示予定で、新旧ホンダマシンの競演を楽しめる。

ホンダCBスペシャルランは、鈴鹿8耐の観戦券またはスペシャルパスポートがあれば観覧可能だ。天候やレースの進行状況によってはデモンストレーション走行が実施できない場合もあるが、CBブランドの歴史と未来を体感できる貴重なイベントとなる。

新旧3台のCBが鈴鹿サーキットを駆け抜ける姿は、きっと多くのバイクファンの心に残る特別な思い出になるだろう。

RCB1000

ホンダ・RCB1000

RCB1000は、Hondaが耐久レースに本格参戦するために開発され、初挑戦となる1976年ヨーロッパ耐久選手権の開幕戦で早くも優勝すると、その年のチャンピオンを獲得した。
ライダーは、ロードレース世界選手権GP500クラスに参戦(1996〜2000)し、同クラスで日本人最多優勝記録となる通算4勝、鈴鹿8耐でも通算3回の優勝を飾り、現在はホンダ・レーシング・スクール・鈴鹿・Motoクラス プリンシパルの岡田 忠之が務める。


CB1000Fコンセプト
CB1000F Concept Moriwaki Engineering

ホンダ・CB1000Fコンセプト
ホンダ・CB1000F Concept Moriwaki Engineering